初めての喧嘩…<あき桜> 中編
<桜子side>
私は、三条邸に帰って来た。
あきらさんが居ないのに、美作邸に居ても空しいだけだから…。
夢子さんには引き留められたけど…。
そんな時に、先輩から、LINEが来た。
『桜子、今、何処に居るの?』
『(三条)邸ですが…。』
『分かった。
優紀と向かうね‼』
『分かりました。
お待ちしています‼』
う~ん??
タイミング良くない・・・?
まあ、良いっか、待って居よう‼
今日は一人は辛そうだから…。
で、先輩と優紀さんが来てくれた。
「桜子、珍しいね?
美作さんと喧嘩したって…。
司から連絡入ってさ…。
司ねぇ、今、メープルで、美作さんと一緒に居るらしいよ。
あっ、西門さんもだったぁ~。」
ストレートな先輩の物言いだけど、先輩の優しさが目に染みた。
「何時も、私達が助けて貰ってるから、こんな時に、“恩返ししないとね。”って、総二郎
さんと、話ししててねぇ。
良かったぁ~!
桜子さんの顔色、そんな悪く無くて…。」
優紀さんは、ほんと、優しいよね。
先輩と優紀さんの気持ちが嬉しくて仕方ない…。
今日は、思いっ切り甘えよう‼
<F3side>
司と総二郎に全て話しして聞かせた。
司が突っ込んで来た。
「あきらがヤキモチとは、珍しいな。」
「はぁ??
ヤキモチじゃねぇよ‼」
「どう見ても、ヤキモチだろ?」
まあ、あきらも冷静で居られねぇってか?
総二郎も突っ込んで来た。
「折角の休みに、二人でいちゃつきたかったんだろ?」
「うるせ~~‼」
「まあ、良いんじゃねぇの?
そう言うあきらも、三条に見せとけば…。」
「そうだよな。
冷静沈着なあきらばっかり見せてっと、本性を見せれなくなるぜ。」
「………、分かってるよ‼」
司が切り出した。
「あいつらも呼び出すか?」
「あきら、この際だ。
ヤキモチ焼いてたって…、謝って許してもらえ‼」
「………」
って、事で、あいつらは呼び出される事になった。
どんな顔して、桜子に会えば良いんだよぅ~‼