忘れていた気持ち…<つかつく> 13.
<司side>
俺は、つくしに、抱き着かれた事で、久し振りのkissをつくしに施して遣った。
嬉しそうに笑うつくしに、俺も、満更でもねぇ‼
ほんとに、幸せを感じていた。
いつも、つくしが、これ位ぇ素直なら、尚、良いんだけど…よ。
「つくし…。
会いたかった‼」
「うん。」
何だよ、其れだけかよ?
まあ、つくしは、つくしの顔の表情で物語ってから、許して遣るか?
「で、ババアからの伝言‼
“1年猶予を遣る‼”って…よ。」
つくしは、首を捻りながら、俺に確認して来た。
「其れって…。
もしかして…。
あの時の1年って事…?」
「そういう事。
で、1年後には、婚約発表だってよ。」
「………」
つくしは、言葉が出ねぇ程、驚愕顔に成って来やがった。
否、顔面蒼白に近ぇか?
だから、俺は、伝言を続けて話しした。
「で、姉ちゃんも、日本に帰国させるらしいから…。
“今度、一緒に、ディナーをしよう‼”だってよ。」
「………」
更に、つくしは、驚愕顔で、言葉も出ねぇ様子だった。
だから、俺は、心配で、一言、つくしに声を掛けて遣った。
「つくし…?
大丈夫か?」
「うん、多分…。」
余りの驚愕度に、つくしは、関西弁を喋ってねぇ‼
イントネーションまで、元に戻ってやがる。
まあ、状況が状況だから、仕方ねぇか?
だから、俺は、つくしに強要する様に言って遣った。
「もう、ババアも認めてんだ‼
『司』って、呼べよ‼
だから…よ。
今、呼んでみ?」
つくしは、驚愕してやがる。
そんな吃驚する事か?
「えっ??
司…?」
何で、疑問符、何だよ?
訳分かんねぇ⁉
まあ、良いか?
「おお。」
で、俺は、更に、つくしに強要した。
「だから、もう、お前が、大阪に居る理由はねぇよな?
東京に戻らねぇか?」
「………そうだよね?」
「で、東京に戻っても、俺とつくしの二人っきりで居る時は、関西弁を喋ってくれよ‼
関西弁を喋ってるお前が、可愛くて、俺の萌えポイント何だよ‼
頼むな‼」
「………」
つくしは、言葉も、ねぇ様子だった。
だから、俺は、話しを続けた。
「で、F3からも、“会わせろ‼”って、うるせぇんだよ。
だから、俺と一緒の時に、会って遣れ‼
但し、あいつ等の前では、関西弁を喋らなくて良いからな‼
あいつ等 F3には、聞かせなくて良いからな‼
こんなに可愛いつくしの関西弁を知ってるのは、俺だけで十分だからな‼
良いな?」
「………うん。」
そう言いながら、俺は、つくしを更に抱き締めていた。
<つくしside>
そう言われてしまえば、“うん。”としか言い様がなかった。
でも、司が、嬉しそうだったから、まあ、良いっか?
で、司の前で、関西弁を喋る様に成って、分かった事が有った。
司は、関西弁でも、『嫌や~・嫌やわ~』・『あかん・あかんわ』・『ええよ・ええやん』が、ツボらしい‼
だから、この言葉を私が言えば…。
幾ら、怒っている司でも、コロッと、寝返ってしまう事が分かった。
これ、使えるかも…?
また、F3から、『猛獣使い』の汚名を襲名されちゃうかも…だけど?
でも、言葉って、普段から遣い熟さなければ、喋れないんだよね。
司と会っただけで、言葉が元に戻る位だから…。
東京に帰ったら、関西弁、忘れちゃうかも…?
司の為にも、忘れない様にしなきゃね‼
で、司に指摘されちゃった。
「なあ、つくし…?
お前、今日、俺と会ってから、関西弁、喋ってねぇよな?
久々に、聞きてぇよ…。
つくしの関西弁…。」
急に言われて喋れるかぁ~‼
今のこの状態で、すっかり、元に戻ってしまってるのに…。
でも、何か、司の瞳(め)が、訴えてる…‼
ちょっと、今、ヤバいかも…?
顔を覗き込まれた…。
後退ってしまってる私って…。
この後の展開が怖いんですけど…⁉