忘れていた気持ち…<つかつく> 14.
<つくしside>
私は、司に追い込まれた状態で、必死に、“何か喋らなきゃ‼”と、頭をフル回転させていた。
で、出た言葉が関西弁ベタ過ぎた。
「嫌やわ~、司君‼
少し、冷静に…なぁ~。」
「………」
それでも、何も言わず、尚も、私を追い込もうとする司…。
もう、究極の言葉を出した。
「あかんてぇ~‼
嫌や~。
近寄らんといてぇ‼」
笑顔で言ってみた。
何故か、デレっと成った司…だった。
もう、一声か…な?
「やっぱり、司も男の子やな‼
関西弁に弱いんやなぁ?」
司が、私を抱き締めて来て、私の耳元で、囁き出した。
「つくし…?
今日のつくし…?
エロ過ぎ…‼
ぜってぇ、F3の前では、こんなつくしを見せるなよ?
良いな、つくし…?」
司は、“鼻の下が伸びているんじゃないか?”と、いう位、デレっとしていた。
だから、態と、司を苛めて遣った。
「ええやん‼
私の関西弁、聞いてもらいたかったなぁ~⁉」
「………」
司は、何も、答えなかった。
それ処か?
司の額のこめかみに、青筋が3本、浮かび上がった。
久し振りに見たかも…⁉
拝みたくなった。
で、次に、司は、縋る様な顔付きに成って、私に懇願して来た。
「頼むから、俺を苛めるな?
お前が、あいつ等 F3に、こんなつくしを見せられたら…?
俺、生きては行けねぇぞ‼
頼むから、こんなつくしを、俺以外、誰にも見せねぇでくれ‼」
だから、これ以上、司を苛めないで於いた。
「ええよ。
司が、可哀想やから、止めとくなぁ‼」
「………」
司は、ほっとしている様子だった。
私からしたら、司の方が、余っ程、可愛いと思いますが…?
<司side>
こいつは、分かってて、俺を苛めてるのは感じていた。
だが、俺は、こいつに懇願しねぇ訳には行かなかった。
何故なら、言って於かねぇと、遣り兼ねねぇからだ‼
でも…よ?
俺は、今日、発見した。
こいつの関西弁は、妙に色っぽい事を…?
やべぇ~わ。
ほんと、俺の身が持たねぇよ‼
で、俺は、思わず、つくしの唇を俺の唇で塞いでいた。
で、こいつは、俺とのkissだけで、身体の力が抜けた様に成り、俺に身を任せて来た。
此れを合図に、俺は、こいつを抱き上げて、バスルームに連れて行った。
其処で、こいつは、俺を押さえに掛かろうとしてるみてぇだけど…。
其れって、俺を煽ってるって、こいつは、如何して気付かねぇのか?
俺には、分からなかった。
「司…?
あかんよ‼
私、一人で、入れるやん?
下ろしてぇ~。」
「………」
それは、出来ねぇ、相談だよな?
何も言わねぇ俺に、尚も、懇願するこいつに、笑ってしまってる俺って…。
やっぱ、俺って、鬼畜か?
「嫌や~。
何、笑てん(わろてん)の?
ええ加減にしてぇ~。」
「あははははは~‼」
俺は、我慢が出来ず、笑い転げる勢いで笑ってしまった。
さあ、今から、こいつを俺の意のままに操りますか?
「つくし…?
さっさと、入ろうぜ‼」
つくしは、尚も、懇願して来る。
「あかんて‼
自分で出来るし‼
大丈夫やで‼
司は、一人で入ってぇ~。」
俺は、一言だけ、言って遣った。
「ダメだ‼
一緒に入るぞ‼」
つくしは、一悶着の末、諦めて、俺に、身を委ねて来た。
其れなら、初めから、俺を煽ってねぇで、さっさと入れば良いものを…。
つくしは、ほんと、何処まで行っても、往生際が悪ぃみてぇだな…‼
で、俺とつくしの長~い夜は、今、始まった。