1season女…<あき桜> 7.
一方の桜子も、T2(つくしと滋)から、責められていた。
<桜子side>
私は、事情を知る滋さんから…特に、責められていた。
優紀さんは、私を心配して居る様子だった。
滋さんから口火が切られた。
「ねぇ、桜子…?
さっきは、途中で、話しが途切れたけど…?
ほんとの事を、話ししてくれない…?」
「………」
私は、美作さんの気持ちを理解して居ないので、如何言って良いものか?
悩んでいた。
今度は、先輩も、参戦して来た。
「ねぇ、遅れて来た私にも、分かり易く説明してくれる…?」
「………」
私は、答え様が無かった。
其処に、滋さんが、此処(ラウンジのVIPルーム)に入って来た時の事を、事情を知らない先輩と優紀さんに話しし出した。
「私が、此処(ラウンジのVIPルーム)に着いた時には、既に、類君とあきら君と桜子が
居たのよ。
何か、話ししてた様子だったけど…?
話しの内容までは、私には分からなかったのよ。
けど、如何考えても、雰囲気がいつもと違い過ぎて…。
それに、類君が…ね?
あきら君と桜子の事を、頻りに言い出すのよ。
だから、気には成ったんだけど…?
ねぇ、桜子…?
あの時の類君の対応は、如何いう意味よ?」
「………」
私は、言って良いものか?
悩みに悩んだ。
だって、美作さんを無視して、喋る事に成るからだった。
~~【美作さんと私が居て、花沢さんが入って来て話しして居る所に、滋さんが入って来
た後の様子は、こんな感じだった。】
滋さんが指摘して来た。
「桜子…?
何か、有った…?
今日は、いつもと、この場の雰囲気が、何~か、違うんだよね?
桜子の雰囲気って言うのかな?
何だろう?」
滋さんのその言葉に、さっきまで、ソファに寝転んでいた花沢さんが、のこっと起きて来て、笑い出した。
「あははははっ‼
でしょ(笑)?」
こんなに、感情のままに笑い出す花沢さんを見る事も、“珍しい‼”と、私は、思って居た。
いつもは、失笑(?) or 苦笑…?
そんな感じだったから…。
いつもの花沢さんは、クスクス…と、笑う感じ?…だった。 ~~
だからこそ、勝手に話しする訳には行かなかった。
其処に滋さんが、事情の知らない先輩と優紀さんに、更に分かり易く、説明しようとしていた。
「私がね…。
此処(ラウンジのVIPルーム)に入って来た時にね。
ほんとに、雰囲気が、いつもと、違ってる様に感じたのよ。
何て言うか?
何か有ったのは、間違い無いというか?」
滋さんは、頻りに考え事をして居る様に話ししていた。
「今日のいつもと違うこの場の雰囲気が、何~か?
私に、“気付け‼”って、言って居る様に感じたのよ。
桜子の雰囲気って言うのかな?
“何だろう?”と…。
私自身が、胸騒ぎを起こして居る様な…?
ほんと、違和感しかなかったのよ。」
まだ、滋さんは、話しを続けて居た。
「類君も、いつもと雰囲気が違ってたし…ね。
類君は、いつもは、“クスクス…。”と、笑うでしょ?
其れが、笑い転げてるのよ。
だから、私には、違和感しか残って無いのよね。」
先輩と優紀さんも、驚愕している様子だった。
で、先輩は、口を開いて来た。
花沢さんの事を良く理解して居る先輩だからこその口調だったのだろう?
「そりゃあ、違和感だわ?
類が、そんな風に笑ってたんだとしたら…?
美作さんと桜子の間に、余っ程の事が有ったっていう意味だよね?
桜子…?
一体、美作さんとの間に何が有ったって言うの?」
「………」
幾ら、先輩でも、言える訳が無かった。
伝える時は、私が、“美作さんの気持ちを知ってからに成るだろう?”と、密かに、私は、思って居たのだった。
<7.は、少し短めで、申し訳ございません。>