tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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会いたい…<つかつく>  短編




【プロローグ】


司が、あの港で暴漢に刺された事から、司の命はつくしに寄って取り留めたモノの、司の記憶は、一部、失った。


其れは、つくしの記憶だった。
そう、つくしの記憶全てを失った司だった。


そして、司は、つくしの記憶全てを失ったまま、NYに渡米したのだった。



そして、つくしは、司の渡米後、自身が妊娠して居る事に気付いた。


司とつくしは、滋に寄って、拉致られたクルーザーで、一線を越えていた。



つくしが妊娠した事に寄り、つくしは、牧野家と共に、F3&T3から、姿を消したので在った。



<つくしside>


私は、28歳にして、或る病に侵されて、入院していた。


もう、私に残された命は僅かだった。



あの時の司と私との間に授かった一粒種の娘は、小学4年生に成って居た。


私に良く似た娘…。
ストレートの黒髪。
クルクル瞳(め)の娘…。



その娘の名は、『ひな』と、懐けた。


私は、私が亡き後、ひなが困らない様にと、ひなに宿題を出して居た。


~~【『つくしひなの約束10か条』


   *上ばきを洗う事
   *洋服とランドセルを片付ける事
   *掃除機をきちんと掛ける事
   *ご飯を炊ける様に成る事
   *何事もあきらめない事
   *ありがとうを伝える事
   *生き物を大切にする事
   *人との会話を大切にする事
   *時間とお金を大切にする事  】~~


ひなが、其れを熟したら、“ママは元気に成る‼”と、ひなに嘘の約束をした私だった。


お医者様からは、“もう、助かる見込みは無い。”と、“命は持って、後1ケ月…。”との宣告を受けていた私だった。



ひなに残した最後の手紙…。


私のママには、“私の亡き後、ひなに渡して欲しい。”と、託していた。


『ひなへ
 ごめんね、ママ、うそつきだね。
 “ひなが、良い子にして居たら、ママは、お家に帰れる。”って…。
 ごめんね。
 ほんとに、ほんとに、ひなは、がんばったね。
 実は、ひなに出した宿題は、ママが、居なく成っても、ひなに守って欲しい事なの。
 これは、ママとの約束ね。
 ひなだったら、大丈夫だよね。
 きっと、大丈夫…‼』


私は、泣きながら、書いて居た。



そして、私は、前日に、ひなに買い物をお願いしていた。


其れは、私が、もう、苦しんでいる所をひなに見せたく無いという私の最後の足掻きだった。


そして、ひなが買い物に言って居る間に、私の命は尽きた。


そして、その日の午後、私のパパとママと進が呼び出され、ひなが、学校終わりに病室に来た時には、既に、私は、亡き者に成って居た。



そして、ひなは、私が亡き後も、私との約束を守り続けて居た。
そして、私は、10か条の最後に記していた。


『ママが、居なくなっても、いつも、笑顔で居る事。』


ひな…。
何時までも、貴女を愛してる…。



<司side>


俺は、記憶を失ってからの22年後の40歳で、日本の途に就いて居た。


そして、偶然、つくしに似たひなを、リムジンから見掛けた。


記憶の戻って居なかった俺は、一瞬にして、つくしの記憶を取り戻していた。


ひなを見た、俺の秘書で在る西田も驚愕していた。


俺は、余りの衝撃に、言葉も出なかった。



で、つくしの事を調べ上げた俺だった。


後悔しても何も取り返せない。


既に、つくしの両親も、他界していた。


ひなは、つくしの弟の進の養女に成って居た。


大学も、奨学金で進学していたひなは、就職活動中だった。


つくしに似て、才女のひな…。
大学も、国立大学に通って居たひなだった。



俺とつくしの間に生まれたひな…。
俺は、ひなに逢う覚悟を決めていた。


だが、先ずは、本来なら、ひなにとって、叔父に当たるつくしの弟の進に謝りを入れないといけない事を悟って居た俺だった。


進に連絡を入れ、許しを請うつもりで居た。


だが、進に連絡を入れた時、進からは、現在まで、ひなには、父親の存在を明かさずに居た事を、明かされた俺だった。


其れが、どんなに、辛い事かを知った俺だった。


ましてや、つくしの記憶を取り戻したのに…。
つくしを亡くした事を知った俺は、失意のどん底に居た。


更に、父親で在る事をひなに告げられないと言われれば、もう、生きている意味を見出せない俺が、其処には、居たのだった。



俺は、せめて、娘に…。
一目で良いから、『会いたい』と…。
一人、部屋に籠り、泣き叫ぶしかなかった。



娘に逢う事さえも、許されない俺は…。
ひなを道明寺HDに入社させようと画策していた。


だが、進の猛反対を受けた。
其れが、つくしの遺言だと…。
ひなを、“道明寺家には拘らせないで欲しい。”と、つくしの唯一の遺言だったらしい事を、進から伝えられた俺だった。


その後の俺は、ひなを陰乍ら、見守る事しか出来ずに居た。
其れが、つくしを思い出さなかったつくし自身への俺の報いに成るなら…と。



fin



<當山みれいさんの ♪Missing You♪ のYouTubeの動画の子役さんの役名をそのまま
 使用させて頂きました。
 また、母親役の手紙も、そのまま、文(ふみ)にさせて頂きました。
 関係者各位 様、勝手に拝借させて頂きました事をお詫び申し上げます。
 また、動画内のひなちゃんには、パパが存在する様ですが…。
 関係者各位 様、勝手に変更しております事をお詫び申し上げます。>

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