＜司の挨拶は日本語表記ですが、英語で喋っていると見なして、ご覧下さいませ。＞

司とつくしはまだ、恋人同士としての認識はお互い無いのだが、SPより、司とつくしが付き合っているという報告を受けたクラウン・コーポレーションのクラウンCEOと道明寺HDの道明寺会長と道明寺楓社長の話し合いが始まった。

司とつくしの結婚を許すという事は、クラウンCEOに実子の居ないクラウン・コーポレーションには後継者が不在という事になる。
その為、水面下で、今後、如何して行くかを話し合っているのだ。

司とつくしは、知らされてはいない。
両家の親に寄って、話し合われている事を…。

両家の納得いく案は、司とつくしの新居は、両家の邸の中間地点に構えさせ、司とつくしは、それぞれの家業を継いでいく。
子供が二人以上、授かれば、それぞれの家業を継がせていくと、言う妥協案で有った。

これに寄り、司とつくしの結婚は認められた。
両家に寄り、司とつくしに課せられた任務は、子供二人以上授かる事…。

つくしは、“ほんと、自分勝手何だから…。”と、親達を呪った。

世間に、『つくし＝ミッシェル・クラウン』の存在が曝露される形となったので、司とつくしの婚約発表が執り行われ、婚約パーティーが主催された。

道明寺HD主催パーティーになるので、勿論、司のパートナーは婚約者のつくし。

司のタキシードは、新郎を思わせる純白のタキシード、つくしのドレスは、新婦を思わせる純白のマーメイドタイプのドレス。
まるで、結婚披露宴かと見間違いそうになる程に、純白姿の二人はお似合いであった。

F3は遣り過ぎだろと、思っていたのは間違いないが…。

このパーティーで、クラウン・コーポレーションと道明寺HDと更なる提携強化がなされる事が発表された。

司とつくしの件は、誰も文句の言えない状態であった。

また、司の挨拶で、つくしが紹介された。

「この度、プライベートでの発表とはなりますが、私　道明寺司は、クラウン・コーポ
　レーションのミッシェル・クラウンと、婚約致しました事をご報告致します。
　今後共も、ご指導の程、宜しくお願い致します。」

そして、司は、マイクから離れて、つくしを引き寄せ、つくしの耳元で、“愛してる。”と、言って、舞台上でkissをした。
親が見ている前で有る。

つくしは放心状態であった。
司はして遣ったりで有った。
F3は笑い転げていた。
“流石、司‼”と…。

それから、約1年後の司の誕生日に結婚式が執り行われる事に成った。

やっと、収まる所に収まる事が出来た司とつくし…だった。

この約1年は、両家の許しも出たという事で、心置きなく、『恋人』として、司とつくしは、二人で過ごす事が出来た。
また、両家の許しも出たので、同棲も開始した。

やっと、司とつくしは、友達でもなく、恋人でもない…関係は終了を迎える事が出来た。

司とつくしに取って、長く辛い日々だったのかも知れない。

でも、やっと、
幸せに成れた嬉しさを噛み締めながら、これからの幸せは司とつくしの二人で暖かな未来を手に出来たら…、そう思っていた。

Fin