tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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好きなのに…(続編・その後)<総優>  8.



【家族 編】


<総二郎side ・ 回想>
俺のガキの頃の素行は、誉められたものじゃねぇ。


俺の4歳上の兄貴が『ドクター』を目指すと、言って家を出たのが、俺が中学3年になる少し前。
まあ、俺は、両親の不仲を見るのが耐えがたく、中学1年から夜遊びが絶え間なく行われていたんだけどな…。


それに、親父は頭の良い兄貴に、お袋は末っ子の弟に…。
俺は典型的な真ん中っ子ってやつか?
親から必要とされていないと、思っていた。


そんな時の兄貴の独立宣言。
行き成り、『次期家元』のお鉢が俺に回って来やがった。


兄貴には、“人に振ってくんな‼”と、言いたくなるような事を言われた。


西門流は総二郎が居れば大成する。
 俺が居ない方が良い。
 総二郎、西門家の後の事はお前に任せた


“中学生の俺に言う言葉かよ‼”と、思ったが、お茶の世界しか知らない俺は、兄貴みたいに他にしたい事も無いので、兄貴に首だけ振って於いた。


それが、高校3年の時に牧野を通じて、優紀と知り合った。


今思えば、初めから、優紀に一目惚れとかじゃねぇけど、何と無く、何処となく『更』と雰囲気の似た優紀が気になっていたのは確かかも知れなかった。
牧野にちょっかいを掛ける振りをして、その当時、牧野と優紀がバイトしていた団子屋にちょくちょく行って居た。


それが、更と一緒に、優紀が西門邸に来た時は、更を利用して、俺に近付いて来たと勘違いして、あんな傷付ける事を言ったんだよな。
俺自身が優紀にのめり込む事が怖くて言った言葉なのに、優紀を傷付けてりゃあ世話無いわな。


そんな優紀が、俺達、西門家を変えてくれた。


まず、お袋が俺を『次期家元』として、見てくれるようになった。
親父が俺を認めてくれた。
そして、バラバラだった西門家を一つにしてくれた事が一番大きい。


今では、優紀失くしては、西門家は始まらないかも知れない。




俺に幸せというものを教えてくれた優紀。
俺に幸せというものを与えてくれた優紀。


全ての優紀に感謝したい。


優紀を傷付けた俺に寄り添ってくれた優紀に俺は言いたい。


これからも、頼むな‼
こんな俺だけど、優紀を愛してるから…。

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