好きなのに…(続編・その後)<総優> 5.
【婚約・結婚 編】
久し振りに、司とつくしが日本出張の為、一時帰国していた。
また、類は日本に戻ってくる事が決まり、静を連れて帰って来た。
滋は、相変わらずのドバイだが、つくしが日本に帰国して来ると言うので、滋まで一時帰国して帰って来た。
久し振りに会おうという事に成り、全員がメープルのラウンジのVIPルームに揃った。
滋が口火を切った。
「皆の近況は?」
桜子が切り返した。
「そう言う滋さんは如何、何ですか?」
「私…、残念ながら、何も無いんだよね。」
“だろうな‼”って、全員で納得してるって、どんだけだよ。
「寂しい奴だな‼
俺とつくしの結婚式の日にちが決まった。
来年の俺の誕生日。
予定を開けて於いてくれ。
招待状はまた、送る‼」
F3&T3&静の全員で答えた。
「「「「「「「了解(しました)‼」」」」」」」
あきらが確認して来た。
「で、類‼
静と一緒に帰って来たっていう事はそう言う事、何だよな?」
「うん、向こうで静と、付き合ってたんだ。」
つくしは、首を傾げながら、聞いて良いのか不安に成りながら、静に聞いた。
「静さんって、結婚?」
静は笑顔で答えていた。
「つくしちゃん、私ね、類がフランスに渡仏して来た頃には、既に、離婚していたの。」
「そうだったんだ、ごめんなさい。」
「良いのよ。
つくしちゃん、また、宜しくね。」
「はい、静さん‼
でも、私…⤵、今、NY、何です。」
「そうよね。
でも、つくしちゃんとは、ずーっと、姉妹みたいで居たいの?」
「はい、有難うございます‼
静さんは私の永遠の憧れの方なので…、嬉しいです。」
静は笑顔でつくしを見詰めていた。
「良かったね、つくし‼」
高校生の頃のつくしを知る優紀も自分の事のように喜んでいた。
「うん、有難う、優紀‼」
桜子が優紀に聞いた。
「で、優紀さんの近況は?」
「う~ん、大して無いかな?」
あきらが、“そろそろだろ?”と、言わんばかりに聞いて来た。
「総二郎、まだ、結婚式の予定も決まってないのか?」
「俺らはもう、一緒に住んでんだし、何時でも良いんだけどよ。
重鎮への挨拶回りが済むまではダメらしいんだ。
親父達との予定が合わなくて、中々なんだよ⤵。」
「大変だな。
歴史の有る家に生まれなくて良かったって、つくづく思うよ。」
「ふん。
そう言う、あきら達は如何、何だよ?」
「桜子が大学を卒業したら、婚約パーティーする。
もう、決まってるようなもんだったがな。」
「そうか、やっとか、良かったな‼」
T3&静が祝福した。
桜子は静にとっても、高校の後輩である。
一緒に祝福した。
「「「「桜子(さん)、良かったね‼
おめでとう‼」」」」
「皆さん、有難うございます‼」
司が類に聞いた。
「類達も、もう、結婚か?」
「父さんからまだ、許しが出てないんだ。」
「そうか、大変だな。」
類は静の事が有るからだろうが、大変だな。
皆、それぞれ、何かしら、抱えている事が今日、分かった。