好きに成ってしまった訳…<あき桜> 17.
<桜子side>
F4ラウンジに向かおうとしている時に、先輩と、ばったり会ってしまった。
そして、その時に、聞かれてしまった。
「ねぇ、桜子。
美作さんに対する気持ちは無いの?」
そんな事、有る訳、無い。
唯、如何、切り出せば良いか分からないだけ…⤵。
「美作さんの事、好きに成ったみたいです。
でも、如何、切り出せば良いのか苦慮しているんです。」
「じゃあ、丁度、良いんじゃない?
滋さんから入っている『T4LINE』を活用すれば…?」
私は首を傾げて、『如何いう意味?』と、言わんとばかりに、私は怪訝な態度をして見せた。
「だからね、滋さんから入っている『T4LINE』の内容を私と桜子で話ししている振りを
してF4に聞かせて、其処から、桜子の気持ちを伝えたら如何?
その方が私も司に聞かせられるし、もし、優紀が西門さんに言いにくくても、西門さん
にも聞いてもらえてる訳だから、一石二鳥どころか三鳥くらいに成るんじゃない?」
先輩にしては、良いアイデアじゃないですか?
上手く行けば…、ですがね⤵。
「遣って見ますか?
宜しくお願いします‼」
「私から、話しを切り出すからね⤴。」
「了解しました。」
で、F4ラウンジに入る成り、先輩から話しが切り出された。
そして、美作さんと私はお付き合いする事に成った。
滋さんに聞かせる為、“『T4LINE』で、発表したら…?”と、先輩に言われた私は意を決してLINEに入れてみた。
滋さんの発狂が目に見えるようだ。
『報告があります。
私、桜子は美作さんとお付き合いする事になりました。』
直ぐ、先輩と優紀さんから返信が入った。
多分、先輩から優紀さんには、既に、連絡は行っていたんだと思う。
先輩からは…
『おめでとう‼
良かったね‼』
優紀さんからは…
『おめでとうございます‼
素直に成れて良かったね‼』
と、返信が入った。
唯一人、伝えて無かったと言うのも有るのだろうが、やっぱり、発狂されてしまった。
『桜子、如何いう事よ?
つくしも優紀も知っていたって事?
滋ちゃんだけが知らなかったの?
桜子には彼氏が居ないって、安心して居たのに…。』
かなりの怒りっ振り‼
まあ、当分、大変だろうな?
取り敢えず、美作さんにも伝えて於いた方が良いかも…⤵。
滋さんの攻撃は、美作さんにも向かうと思うから…⤵。
はぁ~⤵。
溜息しか出ないわ‼
で、次の日、私は、F4ラウンジに居る時に美作さんに昨日のLINEの事を伝えた。