従兄妹物語…<つかつく>・<総優> 2.
4月の始業式後、つくしの英徳高校の初登校日。
不安一杯のつくしに総二郎は大丈夫だの意味を込めてつくしに言った。
「つくし、大丈夫だから‼
そんな不安そうな顔をするなよ‼」
つくしは泣きそうになっていた。
「だって…⤵。」
総二郎はつくしの不安を取り除いて遣ろうとしていた。
「俺が見付からなくても、兄貴にも言って有る。
大学校舎は高校校舎の並びに有るんだ。
何か有ったら、兄貴の所に逃げろ‼
良いなぁ、つくし‼」
「………」
もう一つ、総二郎はつくしに伝えた。
「それに俺の幼馴染で親友の奴等を紹介して遣る。
あいつ等は信用出来るから、何か有ったら、頼って大丈夫だ‼」
つくしは、尚も、不安になっていた。
「………、本当に大丈夫?」
「大丈夫だから、安心して頼れ‼
頼んで有るから…⤴。
頼りに成る奴等だから…⤴。」
不安一杯では有ったが、やっと、つくしは納得したようだった。
「うん、分かった⤵。」
そして、総二郎はつくしを職員室に連れて行き、担任に引き渡した。
父親からは、“つくしの事を学園に言って有るから大丈夫だ。”って、事だったので、総二郎はその場から離れた。
総二郎はF4ラウンジに行き、奴等を待って居た。
あきらが来て、類が来た。
最後に司が着いた。
総二郎はつくしが今日から英徳高校に登校して居る旨をF3に伝えた。
またしても、他人に興味無しの類が興味有り気に言って来た言葉に、怪訝さを隠せないでいる総二郎で有った。
「そう何だ⤴。
今日から登校だったんだね。
どんな風に成ったか楽しみだね⤴。」
「あぁ??
類、つくしを弄らないでくれよ‼
つくしの恐怖症が酷く成ったら、後が大変なんだから…な⤵。」
「はいはい、分かりましたよ。」
妹の扱いが大変な事を知っているあきらも参戦して来た。
「でも、総二郎も大変だな?
妹でもねぇのにな…。」
「あぁ??
従兄妹って、言っても、うちが預かって、一緒に西門家で生活して10年以上経つん
だ。
『妹』みてぇなもん何だよ⤴。
親父もお袋も、『お父さん、お母さん』って、呼ばしてるからな。」
「「「………、マジ(か)‼」」」
総二郎はまだ、続けた。
「まあ、殆んど、俺とつくしは、『兄妹』って、言われても可笑しくねぇしな。
つくしは、俺のお袋と兄貴似、何だよ⤴。
つくしの母親と俺のお袋が姉妹だからよ。
母親同士の姉妹がまた、そっくりなんだよ。
つくしがお袋に似てても可笑しくはねぇんだよ⤴。」
「「「………」」」
F3、何も言えず、『ぽっかーん』で有る。