従兄妹物語…<つかつく>・<総優> 7.
つくしの実家は、所謂、牧野財閥は、日本5大企業の一つに数えられる為、つくしは、中々、真の友人には巡り合う事が出来ずに居た。
*現在の日本5大企業とは…
1位…道明寺HD(道明寺財閥)
2位…牧野コーポレーション(牧野財閥)
3位…花沢物産
4位…美作商事
5位…大河原グループ(大河原財閥)
と、なっている。
僅かの差では有るのだが、6位に藤堂商事も続いている。
道明寺家に近付く事は簡単ではないが、牧野家は柔らかい人種が多いと言われていた。
その為、つくしに近付く事が、企業繁栄の為と、親御さんが自分の子供に、“つくし様と友達に成って、気に入られて来い‼” と、幼少期の頃より、教えられているようだった。
此れでは、つくしは、真の友人どころか、知り合いさえも出来ずに居たので有った。
そんな時だった。
つくしは、有る出会いをしていた。
この出会いのお陰で、つくしは、真の親友の存在を知る事に成ったので有る。
その出会いとは…。
西門家 長男 祥一朗の一本のTELから始まっていた。
「かよさん、久し振りだね。」
祥一朗は実家で有る西門家にTELを入れていた。
「まあまあ、祥一朗様ではございませんか?」
『かよさん』とは、西門家に古くから仕えてくれている使用人頭である。
祥一朗は、かよにお願いをしていた。
「かよさんに頼みが有るんだけど…。
頼まれてくれないか?」
滅多にお願い事等しない祥一朗に不思議がりながらも、話しを聞いていた。
「まあ、私に如何いった頼み事でしょうか?」
「お茶の先生を紹介して欲しいんだ。」
かよは、更に、祥一朗に対して驚愕さを滲ませて聞いていた。
「まさか、祥一朗様が為さる訳ではございませんよね?」
「そりゃそうだろ。
お茶の世界から逃げた人間がすると思うか?」
かよは、更に、祥一朗に対して怪訝さを滲ませていた。
「では、如何いう意図がお有り何でしょうか?」
祥一朗はやっと、本題を話し出した。
「実は、俺の知り合いの妹さんが高校生で、通っている高校の選択授業でお茶の稽古の授
業が有ったらしいんだ。
初めてお茶の稽古を受けて、茶道に感銘を受けたらしいんだよ。
高校だから、稽古と言っても授業での範囲内だから、簡略的らしいんだ。
きちんとした形で習ってみたいそうなんだけど、何処に聞けば良いか分からないし、学
校に聞くのは本人が嫌らしくて、知り合いから俺に相談されたんだよ。
だから、かよさんから先生を紹介してもらえたらと思ってね。」
話しを聞いて、かよは納得していた。
「まあ、そう言うお話しでしたら、考えてみますよ⤴。
また、ご連絡します。」
「了解‼
宜しく頼んだよ、かよさん‼」
「承知しました。」
取り敢えず、かよは、祥一朗の頼み事を聞いてみる事にした。