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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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懺悔の日々…<総優>  2.




あの日から1年半が経ち、優紀は、大学3年に成ろうとしていた4月の初旬…。
京都でお茶会が開催される事に成った。


そのお茶会で優紀の叔母で有る聡子が支部長として【亭主】を務める事に成っており、聡子は、優紀に聡子の亭主の補佐、所謂、【半東】を務めるよう指示して来たのだ。


優紀は、この1年半で、上級までの免除を取得しており、務められるだけの素質は、誰から見ても認められる処では有るのだが、表立って外に出たくない優紀は、叔母に断りを入れて来たのだ。


「叔母さん、それだけは勘弁して…⤵。」


聡子は、優紀が、“甘い事を言っている。”と、思って居た。
聡子は、そんな優紀に発破を掛けて来たのだ。


「何を甘えた事を言っているの?
 優紀は、上級免除を取得して居るのよ。
 そろそろ、そう言う立場にも慣れていって頂戴‼」


優紀は、逃げられない事を悟ったのである。
諦めるしかないと、思っていた。


まさか、総二郎は、来ないだろうと、踏んだ優紀なので、叔母の言付けを素直に受け取る事にした。



お茶会当日の日が来た。


優紀は半東を務める為、聡子が用意した【淡いピンク色の袷の色無地の着物】を着て、客人におもてなしをしていた。


聡子はその様子を微笑ましく見ていた。


また、おもてなしをして居る優紀の姿を見詰めていた者が居た。


そうなのである。


総二郎の母親である西門流 家元夫人だった。


着物の立ち姿から、立ち居振る舞いまで、全てを完璧に熟している優紀を見て、優紀を気に入ったのである。


何方のお嬢さんか調べる様に、家元夫人は、家元夫人のお付きに告げていた。
其処で分かったのが、京都支部長の姪御で有るという事だった。


家元夫人は、直ぐに京都支部長の元に行き、優紀を紹介してもらえるよう伝え、連れて来て居た総二郎を引き合わせようと、画策していたので有った。


「支部長、ご無沙汰してましたわ。」
「家元夫人、この度はご足労頂きまして、有り難うございます。」
「いいえ、本日は晴天に恵まれて宜しかったですわ。
 あっ、そうそう、支部長は初めてじゃなかったかしら、次期家元に会ってもらうの
 は…?
 本日は、連れて来ているのよ。
 お会いになって…。
 総二郎、いらっしゃい‼
 此方、京都支部長の池ヶ谷先生よ。」
「お初にお目に掛かります、次期家元の西門総二郎と、申します。」
「此方こそ、宜しくお願いしますわ。
 では、私(わたくし)の姪御の優紀をご紹介致しますわね。
 優紀、いらっしゃって‼」


総二郎は『優紀』の言葉に、まさか、『優紀ちゃんじゃないよな?』と、考えていた。


だが、やはり、優紀だった。


優紀の容姿の変わり様に驚愕していた総二郎だった。


高校生の頃の子供っぽさが抜け、女性らしい、少し、色気を含んだ優紀の眼差しが総二郎の心を刺激してしまっていた…。

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