懺悔の日々…<総優> 10.
暫くして、総二郎は居た堪れなくなり、優紀の右腕を離して遣った。
優紀はF4ラウンジを後にした。
総二郎は、『優紀は俺を許せないのだろう。』と、理解していた。
あの日、F4で集まったあの日、総二郎はF3に胸の丈を話して聞かせていた。
「優紀は多分、狂言だと思うんだ。」
類は、“何が狂言なの?”と、思ったので有る。
「狂言って‼」
「優紀は記憶喪失じゃないと思う‼」
「「「………、はぁ~??」」」
F3は驚愕していた。
F3は何故、態々、狂言する必要が有るんだと思ったのだ。
「多分だけどな、俺を許せないんだと思うんだ。
俺は、あの当時、相当、酷い言葉と態度で、優紀を傷付けた。
その挙句、優紀が高校3年の時にはF4&T2とは疎遠にさせて、大学も京都にさせてし
まった。
当然ちゃあ、当然だよな⤵。
情けねぇ~⤵。」
あきらは今の総二郎が不憫に成って、提案して来た。
「じゃあ、日にち決めて、F4ラウンジに俺等行くのを止めて、総二郎と優紀ちゃんだけ
にして遣らねぇか?」
「俺はまあ、良いけど‼
総二郎が不憫で可哀想だし…。」
「じゃあ、俺は、つくしにも言って於くわ。
三条にも伝えるよう、つくしに言って於こうか?」
あきらはこの際だから、バレても良いかと、F3に話した。
「桜子には俺から伝えるから良いわ‼」
F2は聞き逃す所だった。
「「………はぁ~??」」
やっぱりな…の、あきらだった。
「こんな時に言うのも何なんだけどよ、俺と桜子、付き合ってるから…⤴。」
類と司&総二郎の反応は違っていた。
「やっぱりぃ~‼」
「「………、はぁ~??」」
“何だよそれ。”と、思わずにはいられない司&総二郎だった。
で、今日、優紀と、折角、二人っきりに成れたというのに、この様か?
信じられねぇ~⤵。
『もう、立ち上がれねぇかも…、俺⤵。』
と、総二郎は憔悴し切っていた。