もしも類とつくしが兄妹だったら…<つかつく> 14.
<本日も2話連続投稿です。 本日の14.はかなり短めなので、連続投稿します。
お許し下さい。>
【花沢つくし 編 14.】
あれから3年が経った。
F4・滋は23歳、つくし・優紀は22歳、桜子は21歳になった。
それぞれがそれぞれの人生を歩んでいた。
つくしと会う事の出来なかったあの日、司はNYに戻り、つくしを取り戻す為、つくしに良い男になったと、認めてもらう為、力を付ける為、仕事に全力投球で邁進してきた。
つくしを思う事だけが今の司の原動力になっていた。
その甲斐が実り、道明寺HDは誰の力を借りずとも、著しい程の実績を積んでいた。
もう、誰も司を卑下する者は現れなかった。
誰もが、司を認め始めたのである。
司にとって認めて欲しいのは唯一、唯一人 つくしだけ。
そのつくしに認めてもらいたい為、これまで頑張って来たのだ。
どんなに良い縁談話が来ようとも、道明寺会長・社長が受け付けなかった。
それは、司を苦しめる結果になった不甲斐ない父親として、母親としての罪滅ぼしのつもりなので有ろう。
つくしに会いに行ける日まで、あともう少し…。
司はその日が来るまで、専務として、何が何でも、頑張って見せると、誓った。