懺悔の日々…<総優> 14.
F3&T2は総二郎を呼び出していた。
呼び出された総二郎は不服で仕方なかった。
「俺達が呼び出した意図は、総二郎には分かってるよね?」
「如何いう意味だよ?」
「「「「「………はぁ~??」」」」」
総二郎は不満顔を露わにした。
「お前さあ、優紀ちゃんの気持ち、考えた事あんのか?」
「はぁ~??」
F3&T2は驚愕していた。
「総二郎、分かんねぇとか言わねぇよな?」
「“分かんねぇ”って、言ったら、如何なんだよ?」
「「西門さん…?」」
T2は、呆れるしかなかった。
「どうせ、優紀の事だろ?
俺が英徳で、噂されてる事を説教でもしようって言うのか?」
「分かってんじゃねぇか。」
総二郎は至って真面目にF3&T2に相談し始めた。
「お前等に頼みてぇ事が有んだ。
頼む、優紀と会わせてくれ‼」
T2は更に、驚愕していた。
此処まで来ても、まだ、優紀なのかと…。
これ程までに、優紀に拒絶されているというのに…。
「俺の身体が、腕が、手のひらが、唇が、まだ、優紀を恋しがってんだよ‼
恋しがってる間は、俺は優紀を諦め切れねぇんだよ‼」
総二郎は俯きながら、両手の手のひらで顔を塞ぎながら、身体を丸めて蹲りながら…。
F3&T2の誰もが総二郎の姿に唖然と見詰める事しか出来なかった。
それ程までに、総二郎の焦燥振りが痛々しかったので有った。
総二郎は反省の弁をF3&T2に聞かせていた。
「優紀に懺悔したい。
許してくれるなら、懺悔でも何でもしたい。
俺はそんなにダメな人間なんか?」
総二郎の焦燥振りを見てしまったT2は、優紀にLINEを送っていた。
『優紀、西門さんを許せない?』
『如何したの?
急に‼』
例え、つくしで有っても、疑って掛かっている優紀だった。
『あんな、西門さんを見たら、優紀だけを応援出来ないよ⤵。』
『優紀さん、西門さん、相当、憔悴し切ってます。
憔悴振りが半端ないんです。
西門さんが道明寺さんの過去を彷彿とさせるかの如く、【道明寺さん】化して
しまっています。』
つくしは不貞腐れてしまった。
「ちょっと、如何いう意味よ?
西門さんが『司』化してるって…?」
「えっ??
先輩、『道明寺さん=西門さん』だって思えません?」
「先ず、思わないでしょ?」
人は、『恋をすると盲目に成る』と、いうけど…。
先輩、思い出しましょうよ‼
高校生の頃の先輩も逃げ回っていましたよね?
桜子は、つくしを唖然とした目で見ていた。