懺悔の日々…<総優> 16.
総二郎は優紀が総二郎を頑なに拒む理由を聞き、立ち上がれないで居た。
一方、優紀は、大学内では、『総二郎を拒む女』と、妬まれ、女子学生から、敵の様にされていた。
出来るだけ、つくしと桜子が傍に居るようにしていたが、優紀は文学部、学年は違うが、つくしと桜子は経営学部にそれぞれ在籍していて、講義時間が違う為、全て一緒に居るという訳にはいかなかった。
そんな時、つくしと桜子が、F4ラウンジに行く前に、優紀を迎えに行こうとしていた時、優紀が、あの3人組のリリーズに連れて行かれようとしていた。
桜子は優紀達を追い掛け、つくしはF4ラウンジに向かい、総二郎を連れ出そうとしていた。
「西門さん、居る?
あっ、居た‼」
総二郎はつくしの慌てっ振りに驚愕していた。
「今ね、優紀が、リリーズとか名乗っている例の3人組に連れ出されたの⤵。
今、桜子が後を追ってるの。
でね、私が西門さんを迎いに来たって訳…。」
総二郎は居ても経っても居られず、つくしに聞いて来た。
「何処に行ったんだ?」
つくしは総二郎の気迫に慄いていた。
「もう、桜子から、LINEが入ると思う。
あっ、来た。
旧体育館倉庫だって…⤵。
何で、あんな奥地に…。」
総二郎は、既にF4ラウンジを後にしようとしていた。
あきらも向かおうとしていた。
「牧野、桜子も向かってんだよな?
桜子が心配だから、俺も言って来るわ。
司と類は何か有ったら、LINEするから、LINEしたら来てくれ‼」
司と類は頷きながら、親指を立てた。
「「ラジャー‼」」
一方、総二郎は既に、旧体育館倉庫に着いていた。
総二郎は無造作に扉を開け、優紀を危機一発、助け出す事に成功した。
「お前等、優紀に一切、触れんな‼
優紀は『俺の女』だ‼
お前等、優紀を傷付けたら、唯じゃ於かねぇぞ‼」
総二郎の気迫に慄いた男達は、その場から離れた。
リリーズは総二郎が入って来た事に驚愕していた。
「「「西門さん‼」」」
総二郎は慌てて、優紀の傍に行き、総二郎は、ほっ、として動けなくなっていた優紀を抱き締めた。
「お前等、今、此処に警察が向かってる。
動くんじゃねぇぞ‼
まあ、外には既に、見張りが居るがな⤴。」
総二郎は、旧体育館倉庫に向かいながら、司に、警察に連絡を入れるよう、お願いを入れていた。
優紀は、少しの着衣の乱れは有ったが、事なきを得ていた。
その後、リリーズの女3人組と男達数名は、警察に連れて行かれた。
総二郎は、取り敢えず、優紀をメープルに連れて行き、意識を失っている優紀をベッドに寝かせ、優紀の傍を離れずに居た。
優紀が目覚めた時、総二郎は、ベッドに蹲る様にして、ベッドに凭れた状態だった。
優紀は総二郎の髪の毛を撫でるように触っていた。
それに気付いた総二郎が目覚め、優紀に声を掛けた。
「優紀、ごめんな⤵。
俺、優紀を傷付けてばかりで…⤵。
優紀が俺を拒んでた理由、聞いた⤵。
ごめんな‼」
優紀は首を振りながら答えていた。
「もう良いです⤴。
私を助けてくれたから…。」
総二郎は優紀の言葉に驚愕していた。
「優紀を助けるのは当たり前ぇだろ⤴。
優紀を助けるのは『俺の役目』だ‼
俺以外、優紀を助けられねぇんだよ⤴。」
総二郎は言いながら、優紀を抱き締めていた。
「優紀、俺を許してくれとは言えねぇ⤵。
でも、優紀を今後、一切、傷付けねぇと誓う‼
だから、俺を拒まねぇでくれねぇか?」
優紀は総二郎がこんなにも自分(優紀)を思っていてくれていたとは、考えもしなかったので有った。