tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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バラバラの果てに…<ALL CP>  11.




<総二郎side>


俺は、優紀ちゃんに掛けられた桜子の携帯を借りて、優紀ちゃんと喋る事に成った。


皆が居てる前では、喋り辛いので、席を外して別室で話しする事にした。


「優紀ちゃん?
 久し振りだな‼」
「お久し振りです、西門さん。」
「優紀ちゃん、ごめんな‼
 聞いたよ、高校の時の俺…。
 嫌(や)な奴だったよな?」
「………、何を聞いたんですか?」
「俺の悪行?」
「………」


優紀ちゃんは、何も答えてはくれなかった。
一応、笑いを入れてみたつもりだったが、軽~く、スルーされてしまった様子だった。
だから、話題を変えるしかなかった。


「優紀ちゃん、京都の茶会の時、見掛けたよ。
 『半東』遣ってる所。
 お茶、遣ってたんだな。
 あれからも…、京都の度に優紀ちゃん、探したけど…、見当たらなくて…な
 もしかして、俺の事、避けてる?


優紀は、悩んでいたが、意を決して、話しし出した。


「………、西門さん、もう、私に会いに来ないでもらえると有難いです。」
「何で??」
「西門さん、私の話しを聞いたんですよね?
 じゃあ、私が京都の大学を選んだ理由を知っているって事ですよね?
 じゃあ、それが答えです。」


俺は、頭を大木で殴られたのではねぇかって程の衝撃を食らった。
優紀ちゃんから聞かされた、『会いに来ないで欲しい』という言葉が、何度も頭の中をリフレインしてる‼


ヤベっ、俺、泣きそうだ


俺は優紀ちゃんに懇願してみた。


「優紀ちゃん、俺が、“それは出来ねぇ。”って言ったら、如何する?」
「………」


都合が悪く成ると、何も言わねぇ処は、何も変わっちゃいねぇんだな。


「俺は優紀ちゃんに会いに行く事は止めねぇから…。
 そんな事、言われるのは初めから想定内だ。
 俺は優紀ちゃんが好きだ‼
 否、“愛してしまった”の方が正解かも…。
 あれから…、京都で優紀ちゃんを見掛けてから、俺、『女遊び』してねぇんだ‼
 今は、優紀ちゃんが俺の事、好きじゃねぇって言っても、必ず、また、俺に振り向か
 せる自信が有るから…。
 優紀ちゃん、覚悟しててよ‼」
「………」


優紀ちゃんは何も答えてはくれなかった。


それでも、俺は良かった。
優紀ちゃんに気持ちを伝えられただけで良かったんだ。
そう思うとしてる俺が居る事に気付いて苦しくなるまでは…。



その後、TELを切って、桜子に返した。
優紀ちゃんの番号を記憶する事は忘れずに…。


「桜子、サンキュな‼」


あきらがいの一番、俺に聞いて来た。


「優紀ちゃんと、どんな話ししたんだよ?」
「ああ、優紀ちゃんに俺の気持ちを伝えた。」
「で、牧野の親友は何て答えたの?」
「あぁ?
 何の返答も無し‼」


言ってる俺が一番、辛ぇんだよ


「何の返答も無かったのか?」
「………、ああ~。」


あきらが、俺を見て、心配顔に成ってやがった。
どんだけなんだよ、世話焼きだよな、あきらは…。
泣きそうになるじゃねぇか…。


「総二郎、大丈夫か?
 辛そうだな。」
「想定内だったけど、やっぱり、辛ぇには変わりねぇわな…。」
「で、これから、如何すんだ?」
「諦めねぇし、優紀ちゃんには、“会いに来んな‼”って、言われたけど、会いに行くだ
 ろ。 
 言われたからって、引っ込んでる様じゃ、男じゃねぇよな?」





総二郎は、皆の手前、強がって見せていたが、一人部屋に入ると、浴びる程のアルコールを摂取しても酔えず、悶々としているだけで眠れず、長い夜を一人、部屋で過ごすより他なかった。


優紀への気持ちを抑える事が出来ず、悶々と夜を明かすしか方法がない総二郎で有った。


優紀に許してもらうには如何すれば良いのか、一人悶々と考えていた。


結局は、“当たって砕けろ‼“しか、頭に浮かばなかった総二郎で有った。

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