従兄妹物語…<つかつく>・<総優> 11.
つくしが英徳高校に編入時に、司はつくしに一目惚れしていた。
つくしと間合いを詰める為、総二郎を通じて、F4ラウンジで会うように心掛けていた。
今日も会う為に、F4ラウンジに行くと、総二郎に何やら話ししていた。
つくしは首を捻りながら、総二郎に確認していた。
「総兄、最近、道明寺さんと良く一緒になるよね?
態と…??」
普段、“『鈍感少女つくし』にしては鋭いな”と、総二郎は思っていた。
「否、そんな事はねぇぞ‼」
つくしは不思議で仕方なかった。
「じゃあ、何で…?」
総二郎はつくしが司に恐怖を感じていない様に見えるので、聞いてみた。
「つくしは、司が怖いか?」
つくしは、司に対して、“そう言えば、怖くない⤴??”と、自分自身に??だった。
つくしは、つくし自身に驚愕していた。
「えっ、そんな事無いけど…⤵。
もう、慣れたし…⤵。」
この半年間、司はつくしに間合いを詰めながら、つくしに馴れてもらう事ばかり考えていたが、“それが、この仕打ちか?”と、大きな声で言いたい気分だった。
“如何したら、俺(司)の気持ちにつくしは、気付いてくれるんだぁ~??”と、司はつくしに聞きたいくらいだった。
『鈍感つくし』を気付かせるには、それなりの覚悟が必要だろう。
“今の所、つくしが気付く確率は0%に近いだろう。”と、総二郎は思っていた。
それから、幾日か経ったある日、司の誕生日パーティーの招待状が西門家にも届いた。
何故か、総二郎とつくしの連名で届いたので有る。
総二郎はつくしに尋ねた。
連名で招待状が届いたと言う事は、司の命令だろうし、司が、“つくしを連れてきて欲しい。”と、言う気持ちの表れだろうと、察したからであった。
「つくし、道明寺家から司の誕生日パーティーの招待状が届いたけど、つくしは如何す
る??
行くか…?」
「えっ??
私、道明寺さんと接点無いよ⤵。
学校のF4ラウンジで会うくらいでしょ??」
つくしよ、お前、連れねぇな⤵。
司が不憫で仕方ねぇわ…⤵。
「司は来て欲しいと思うけどな…⤴。」
つくしは納得はしていなかったが、総二郎を立てる意味で答えていた。
「じゃあさあ、暇だったら…って事で‼
ねぇっ⤴‼」
“司、つくしの脈は無さそうだな⤵。”と、総二郎は思っていた。
司、許せ‼