従兄妹物語…<つかつく>・<総優> 17.
総二郎も皆に、“報告が有る。”と、話し出した。
「俺も優紀と既に付き合ってる。
優紀から、“つくしが自分の気持ちに気付くまで、皆に報告するのは待って欲しい。”っ
て、言われてたから今に成ったんだ。」
あきらは、“桜子と俺はそんなん分かってるが…。”と、思いながら居た。
「俺等は、聞かなくても気付いてたけどな…⤴、桜子‼」
「そうですよね⤴。
西門さんも優紀さんも隠している様子が無かったですものね⤴。」
司もつくしも驚愕していた。
「………、マジ??」
「………、えっ??」
「大体、司はつくしちゃんに必死だったから、周りが見れてないでしょ?
それに、つくしちゃんは鈍感だし…。
司もつくしちゃんも二人なら、気付かなくても無理ないんじゃないの?」
「「………」」
類の言葉が真面過ぎて、司とつくしは、何も言えずに居た。
しかし、つくしは、此処ぞとばかり、反撃を開始した。
「総兄、優紀を不幸にしたら、私が許さないからね‼」
「分~ってるよ⤴。
お前は煩ぇ~からな‼」
つくしは、今度は、優紀にも忠告していた事を責めた。
「でも、優紀、私、言ったよね?
総兄の毒牙に引っ掛かったら、“ダメだから…ね。”って、言ったよねぇ?」
総二郎は優紀の代わりに、つくしに反撃し出した。
「優紀が俺の毒牙に引っ掛かったんじゃなくて、俺が優紀の魅力に引っ掛かったんだよ
⤴。
言うなれば、俺が優紀の毒牙に遣られたんだよ⤴。」
総二郎は照れもせず、サラッと言って除けていた。
「はぁ~??
如何いう意味よ?」
「優紀は、俺と知り合う前から、俺の事を知っていて、俺に憧れを抱いてくれて居たらし
いんだが、俺に近付きたいとかは無かったらしいんだ。
でも、俺は、初めて優紀を見た時から、優紀の魅力に嵌まってしまってたんだ。」
優紀は照れて、俯いたまま、顔を上げられないで居た。
つくしは、考えていた。
“あの、食事をした時からって事?”…と。
「って、事は、あの日からって事…?」
総二郎は事投げに言った。
「そう言う事だ‼」
つくしは、最大級に大きな声で叫んでいた。
「えっ~~??」
全員、耳を塞いでいた。
総二郎はつくしを嗜めた。
「うるせぇ~んだよ、つくし‼」
「これが黙って居られる?」
「お前だけが知らなかったんだよ‼
お袋も気付いて居たのによ⤵。
優紀が、“嫁に来る。”って、今から喜んでるよ、お袋は⤵。」
つくしは更に驚愕していた。
「えっ、嘘っ??
お母さんまで気付いて居たの?」
「だから、“鈍感だ。”って、言われるんだよ、つくしは…よぅ⤵。」
つくしは、自分自身の鈍感さを初めて痛感したので有った。
←今頃かよ⤵。 by 総二郎