従兄妹物語…<つかつく>・<総優> 23.
あれから、何週間か経ったある日、F4&T4の集まりの招集が掛かった。
もう、バレたって事も有り、滋は集まりに恭二も連れて来た。
「悪ぃな、皆の集まりに参加させてもらって…⤵。」
あきらが恭二に答えた。
「否、良いですよ⤴。
唯単に、滋の彼氏ってだけで来られても困りますけど、総二郎とつくしちゃんの従兄弟
妹なら大丈夫ですよ⤴。」
恭二だけでなく滋も礼を言った。
「「ほんと、有難な(ね)‼」」
総二郎が思い出した様に言って来た。
「あっ、そうだ⤵。
あきら、悪ぃな⤵。」
総二郎は手を合わせ擦り手で、あきらに謝りを入れてきた。
あきらは、何の事か、さっぱり分からないようだが…。
「あっ~??
何の事だ?」
「うちの巧三と進が、あきらの妹達と付き合ってるって、この前、聞いた処だったん
だ。」
「ああ、その事か⤴。
俺もついこの前、聞いた処だったからお相子だろ⤴。
パーティーで知り合ったみたいだな⤴。
共通の会話が俺等兄貴、姉貴の会話だったみたいだな。」
総二郎は申し訳なさそうにあきらに言った。
「うちは大学生だけど、あきらのとこはまだ、高校生だろ⤵。」
あきらは総二郎が安心するように言って除けた。
「お互い分かってての事だろ⤴。
周りがとやかく言っても仕方ねぇし、俺も人に言えねぇ事もして来たから、まあ、仕方
ねぇわな。」
つくしはあきらの寛大さに驚愕していた。
「美作さんが寛大で良かったわ⤴。」
類は、“大変そうだな⤵。”と、思っていた。
「へぇ、そんな事に成ってんだぁ~⤵。
大変だね、兄弟姉妹が居るって…。
一人っ子で良かったって、つくづく思うよ⤴。」
滋は、寂しそうに言った。
「私は、兄弟姉妹が欲しかったけどなぁ~⤵。」
つくしは大変そうに言った。
「多いのも考えもんだよ⤵。」
滋は、羨ましそうだった。
「多いと楽しそうじゃん‼」
総二郎が参戦した。
「まあ、うちは従兄妹弟で有って、兄弟妹だから、余計、複雑化するんだよな⤵。」
あきらがその場を収めた。
「まあ、取り敢えず、様子を見ようぜ⤴。
なぁ、総二郎、つくしちゃん‼」
「「有難な(う)‼」」
あきらの寛大さに、恭二も舌を巻いていた。
桜子はあきらの対応・寛大さに、より一層、惚れ直していた。
あの集まりから更に1年が経っていた。
司とつくし・総二郎と優紀・あきらと桜子・恭二と滋は、それぞれ、結婚に向けて準備に向かっていた。
また、進と絵夢・巧三と芽夢は、恋人として付き合いは順調に進んでいた様だった。
総二郎は心配していた様だが、西門家・牧野家・美作家の親達は、それぞれの付き合いを許し、今はまだ、学生では有るが、将来的には結婚も視野に入れての了承で有った。
また、恭二は、祖父の許しを得て、大河原家の婿に入り、大河原グループを滋と共に牽引していく事に成った。
此れで、それぞれの親達は、『将来は安泰』と、確信していた。
また、
それぞれのCPは、その後、結婚し、幸せな結婚生活を送る事に成るのだった。
fin