もう一度、取り戻す…<つかつく> 11.
あれから、つくしは、司と寄りを戻し、現在、道明寺邸で司と同棲をしている事を優紀に、伝えて居なかった。
なので、つくしが道明寺邸で司と同棲をして居る事を知らない優紀は、休日に、つくしが以前、住んで居たマンションに借りていた本を返しに来ていた。
もし、つくしが居なくても、ポストに入れて置いて、後で、LINEでもしようと、優紀は思っていた。
それが、部屋の玄関の表札を見て吃驚したのだが、優紀の知らない氏名の表札が掛かっていた。
それで初めて、つくしが引っ越しをして居る事を知った優紀だったのだ。
優紀は、慌てて、つくしに連絡を入れた。
「つくし‼」
“優紀‼
如何したの?”
「“如何したの?”じゃないわよ‼
今、何処に住んでんのよぅ~?」
“えっ、道明寺邸だけど…⤴。”
「道明寺邸…?
如何言う事?」
“あっ、言ってなかった?
ごめんね‼
司と寄り戻したの…⤴。
で、お義母様…、あっ、司のお母様に、道明寺邸で住む事を進められて…。
住む事に成っちゃった…。
えへへ‼”
「“えへへ。”って…⤵。
借りてた本を返そうと、つくしの前のマンションに行ったんだけど…⤵。
別の方が住んでて…。
借りてた本、如何したら良い?」
“また、会う時で良いよ‼”
「うん、分かった。」
そう言って、つくしと優紀はTELを切った。
優紀は、総二郎にこの事を伝える事にした。
「あのね、今日、つくしのマンションに借りていた本を返しに行ったんだけど、つくしの
部屋だった所に別の方が住んで居て、つくしが引っ越しして居る事が、今日、分かっ
て、つくしに連絡したのね。
そしたら、つくしがね、“道明寺邸に住んでる。”って言うの…。
如何も、道明寺さんと寄りを戻したみたいで、道明寺さんのお母様に、道明寺さんと一
緒に住む事を強要されたみたいなの。」
総二郎は、優紀の話しを聞いて、驚愕していた。
「はぁ~??
司も何も言ってなかったぞ。
類とあきらにも報告だな。
司を呼び出して、司と牧野をお仕置きだな‼」
優紀は、“お仕置きって…⤵。”と、思っていた。
総二郎は、類とあきらに、優紀から聞いた話しを聞かせ、その話しを聞いたあきらが桜子に話しし、桜子から、滋に話しが伝わった。
その際、総二郎は、優紀には、
“T2には、俺からF2に話しして、その流れでT2に話しを流してもらうから、優紀は動くな‼”と、言われていたので、優紀は素直に、総二郎の指示に従っていた。
F3&T2は、司とつくしに連絡を入れ、仲間で集まり、
『司とつくしをお仕置きしなければ、埒が明かない』
と、全員の意見が一致していた。
優紀は、総二郎に伝えた事が果たして良かったのかと、悩む事に成った。