Birthday Party(懺悔の日々)…<総優> 中編②
<総二郎side>
今回の『party』の目的は、冬に入る温水施設の『nightプール』。
“冬なのに、リゾート感ばっちり出したから、楽しんでくれ‼”と、着替えていた俺等F3に言って来た司。
「どんなに凄いのか、お手並み拝見だな…?」
と、あきらが言っていた通り、類も俺も、わくわくしていた。
で、俺等F4は、着替えが済んで、プールサイドに出て来た。
其処で、俺等F3は出て来て直ぐ、一斉に、ポカーンで有った。
余りにも、night感と大人感、バリバリの雰囲気に飲まれそうに成っていた。
「おい、司…?
何処を如何見ても、大人感出っぱなしだろ…⁉
このnightプール?」
あきらが、『開いた口が塞がらない』と、でも言わんばかりに、司に言っていた。
「ああ、当り前ぇだろ‼
『nightプール』専用施設、何だかんよ。」
「って、事は、他にもプールが有るって事か?」
「ああ、子供も遊べるように、アトラクション施設の有るプールに、普通の昼間用の
温水プールに、夏用専用の屋根が開閉式のプール施設だな‼」
「「「………」」」
司は自慢するように、言って除けた。
「俺とつくしの初めてのプロジェクトの仕事なんだよ‼」
「えっ、牧野って、メープルの企画部じゃなかったの?」
「ああ、そうだけどよ…。
ババアの命令で、つくしが此処のリゾートのプロジェクトリーダーに成ったからよ。」
F3、驚愕で有った。
“あの、奥手の牧野が…?
この施設を…?”と、F3は、驚愕していた。
「態々、船に乗って来てもらうリゾート施設なんだ。
此れくれぇしねぇと、リピーターには成ってもらえねぇだろ?
此処の『nightプール』は、大人の隠れ家的施設を狙ってんだ‼」
F3は、“だろうな‼”と、感心していた。
丁度、そんな時、F4の背後から、T4&静が着替えを済まして出て来ていた。
実の処、今回の水着は、T4&静だけで、“水着を選ぶ‼”と、言われて、優紀とは一緒に、選べに行けなかった。
請求書だけが、各彼氏に回される手筈に成っていた。
滋だけは、自分で買ったらしいが…。
当然だけど…な。
俺は優紀の水着姿を見て、“俺、ヤバいんですが…⁉”と、声を上げそうに成っていた。
優紀の水着は、ビキニはビキニだが、厭らしさのねぇ、何方かと言えば、可愛い系か?
色はスカイブルーの様なさわやか系ブルー。
上は普通のビキニタイプに胸元に共布のフリルが付いている。
下はマーメイドタイプのフリルチュールスカート付き。
それが、優紀に似合っていて、“何も言えねぇ~‼”状態の俺だった。
あいつ等F3を見ても、同じ様な顔付きに成っていた。
如何も、あいつ等F3も、それぞれがそれぞれの彼女の水着姿を見ていて、“ヤバそう。”だった。
おずおずと、滋以外のT3&静がそれぞれの彼氏の所に向かって来ていた。
優紀がニコニコしながら、俺の所に来た。
当り前ぇだけどな‼
「優紀、似合ってるよ、その水着‼」
「ほんと‼
試着の時点で、つくしも桜子さんも滋さんも静さんも、皆、似合っていて、私、自信が
無かったんだけど…⁉
ほんとに、大丈夫?」
「ああ、似合ってる‼
でも、もう、それを着るのは、俺と一緒の貸し切りの時だけにしろよ‼」
「えっ、何で?」
「そんな、可愛い優紀の水着姿を見ず知らずの奴等には見られたくねぇ。」
「うん、分かりました‼」
優紀は、照れ乍ら、顔を真っ赤に染め出した。
ダメだ…⁉
優紀の此のはにかんだ笑顔に、この水着姿‼
優紀、反則だから…な。
俺は、くらくら眩暈がしそうだった。
そんな時、司が声を掛けて来た。
「プールサイドに、『カバナ』が大中小と5棟程、建てて有る。
何処でも使ってくれ‼
後、2FにVIP専用『カバナ』が、3棟程、建てて有る。
其処も使ってくれて構わねぇ。
この施設は、明日の朝まで、使用許可は出ているので、楽しんでくれ‼」
司のその言葉に、女性陣は、顔色が変わった様に見えた。