後悔と言う名の元に…<つかつく> 4.
<少し、一部に、不快に思われる箇所があります。 お詫びします。>
<司side>
俺は、西田にあの時の出来事を包み隠さず、話しして聞かせた。
「俺は、あの日、つくしとの約束を果たす為、つくしのアパートの部屋で鍋を食べて居た
時、滋のSPに拉致られて、俺とつくしは滋ん家(ち)のクルーザーに乗せられたん
だ。
その時、船の中が一時、停電に成り、つくしの悲鳴に慌てて、つくしの所に行ってみる
と、今でも何故だか分からねぇんだが、つくしがシャワールームから裸で出て来たん
だ。
その時、俺は、“NYに行くと決めたんだ‼”と、俺の理性を総動員させていたんだが、つ
くしと離れられねぇ気持ちの方が勝ってしまい、逃げる様にシャワールームに入って行
くつくしに続いて、思わず、俺はシャワールームに入って、無理矢理、俺はつくし
に…。
その後も、ベッドルームに連れて行って、俺はつくしに…。」
俺は男泣きをしていた。
つくしとそう成った事を後悔してる訳ではねぇが、今と成っては、後悔しかねぇ。
“何故、俺は、子供等の存在を知らずに居れたんだ‼”と…。
西田は、“そんな事が有ったのか…。”と、驚愕していた。
俺は、西田に話した上で、西田に懇願した。
「西田、頼む‼
つくしを探し出してくれ‼」
「承知致しました。
しかし、この事は社長にお伝えしなければなりません。」
「伝えるにしても、俺は、つくしと子供等とは離れるつもりはねぇぞ‼
良いんだな‼」
「その事も含めて、社長とお話し合いが必要かと…。
坊ちゃんとお嬢様の将来の為です。」
「分かった。
しかし、ババアには言って於け‼
“勝手な事はするな‼”と…。」
「賜わりました。」
<西田side>
直ぐ様、西田によって、楓に翼と蘭の事が伝えられた。
「西田、つくしさんの居所を直ぐに探し出しなさい。」
「承知致して折ります。」
楓はTELの向こうで、ぼそっと、呟いていた。
“私(わたくし)にも、孫を会わせてもらいたいわ‼”
私は思った。
“社長は既に、つくし様とお子様方を受け入れられている。”と…。
私はつくし様の現状を調べる事に全力を尽くしていた。
<つくしside>
先輩女医から、つくしは言われていた。
「つくし、いい加減、手術に応じたら如何?」
「先輩、手術しても成功する確率は何%ですか?」
「つくしに嘘を言っても通じないわよね⤵。
50%有るか如何かよ⤵。」
「五分五分ですか?」
「そうね。
『医者の不養生』って、良く言ったものよね⤵。
つくしでも、自分自身の身体の事は気付かなかった…、何て⤵。」
「身体内部の事は疎いんです⤵。」
「はいはい、それが良い訳じゃないでしょ?」
「………」
つくしは言い返せなかった。
先輩女医が切り出した。
「つくし、この事は子供達には伝えたの?
手術しても寿命が行き成り延びる訳じゃないけど、このままだと、後、2年持つか如何
かよ?
分かってるの?」
「先輩、まだ、あの子達は高校生です。
不安定な時期なんです。
言わないで於いてもらえますか?
そうじゃなくても、私の事で、間違いなく動揺していると、思うんです。」
「………」
先輩女医は何も言えなかった。
その時、扉の向こうで動揺して聞いている一人の男が居た。