後悔と言う名の元に…<つかつく> 11.
其処に、司が入って来た。
<司side>
「類、てめぇ、何で、こんなに早く来てんだよ?」
「どうせ、司が、牧野とゆっくり話しさせてくれないでしょ?」
「当然だ‼
つくしは『俺の女』だからな⤴。
それに、昔も今もつくしが頼るのは、俺だけだ‼
類、分かったか?
類の出る幕はねぇんだよ。」
「はいはい、分かりましたよ。」
其処に翼と蘭が入って来た。
「パパ、カッコ悪いなぁ⤵。
外まで、丸聞こえだったよ⤵。」
「………」
司は、何も言えなかった。
「仕方ない、父親だね?
君達の父親は?
初めまして、君達のパパとママの親友の花沢類だよ⤴。」
「初めまして、道明寺翼です。」
「初めまして、道明寺蘭と申します。」
俺は、蘭が類を見る目付きが気に成って仕方なかった。
そうこうしている間に、F2&T3が入って来た。
あきらが開口、一番、とんでもねぇ事を言いやがる。
「類、やっぱり、早目に来てたか?
まあ、類も久し振りに牧野とゆっくり話ししたかったって処か?」
「はぁ~??」
俺は、不貞腐れていた。
類が、尽かさず言い除けてきやがった。
「出た、独占欲‼」
皆で、言われてる俺って…。
しかも、自分のガキの前で…。
「「「久々に、見た‼」」」
「「久々に見ました‼」」
三条がつくしに、責めてるのか、不貞腐れてるのか…、分からねぇが、つくしに言って除けていた。
「先輩、どんなに心配したか、分かってますぅ~?」
「桜子、皆、ごめんね‼」
つくしは、両手の手のひらを合わせて、擦り合わせながら謝ってる。
「つくし、大丈夫なの?」
「うん、優紀、有難う‼
今、凄く、落ち着いてるの⤴。」
「そう何だぁ~、良かった‼」
松岡と三条が俺に気付いて、挨拶して来た。
「「………、道明寺さん、ご無沙汰しております。」」
「ああ。」
「翼、蘭、俺とつくしの親友を紹介する。
俺の幼馴染で親友の美作あきら。
美作商事の後継者で副社長だ。」
「宜しくな、翼・蘭‼」
二人は、あきらと握手した。
「それと、西門流 次期家元の西門総二郎だ。」
「宜しく‼」
同じく、握手していた。
「それと、さっき、紹介した花沢物産の後継者で副社長の花沢類。」
改めて、類は翼と蘭と握手を交わしていた。
その時の蘭の目付きが、俺はまたしても、気に成って仕方なかった。
俺からT3も紹介しようとしたが、あきらと総二郎がそれを制止した。
「司、桜子は俺が紹介するわ‼
俺の奥さんで、旧華族出身の三条家の一人娘で英徳高校の牧野の後輩で親友の三条桜
子。
現在は、美作桜子。」
俺とつくしは、声が重なった。
「「はぁ~??」」
「それと、俺の奥さんで、牧野の小学校からの幼馴染で親友の松岡優紀。
現在は、西門優紀。」
またしても、俺とつくしの声が重なった。
「「はぁ~??」」
滋は自分で自己紹介して来た。
「私は、つくしの親友の大河原財閥の娘の大河原滋。
宜しくね‼」
お祭り女に少々、テンパっている翼と蘭で有った。