後悔と言う名の元に…<つかつく> 14.
<司side>
俺は、蘭の父親として、類に気持ちを聞くべく、F4を招集した。
俺一人で類に向かうと成ると、喧嘩別れに成るのが目に見えている為、F4会を決行する事にした。
俺は行き成り、類に確認した。
「類、俺は蘭の父親として聞く。
類の気持ちを聞かせてくれ‼」
類は、来るべき時が来たと言わんばかりに、静かに口を開いた。
「司、俺は司に悪いとは思わないよ‼
俺も、蘭が好きだし、愛してるから…。」
俺は、しれっと、口に出して言う類の言葉を、聞きたくねぇ言葉を、類に言われてしまって、俺は、頭に血が上った。
余りの大声に、あきらと総二郎が俺を押さえに掛かった。
あきらと総二郎が押えて無ければ、俺は類を殴っていたかも知れねぇ⤵。
「類、しれっと…⤵。
そんな言葉を俺に聞かせるんじゃねぇ‼」
あきらと総二郎は俺を押さえながら、驚愕していた。
「おい、ちょっと、待て‼
如何言う事か説明しろ‼」
俺は蘭から聞いた事をあきらと総二郎に話して聞かせた。
「おい、類、まさか、蘭を牧野の代わりにしてんじゃねぇだろうな?」
「いくら、瓜二つの似た者、親子でも、それは蘭に失礼だぞ‼」
あきらと総二郎は類に確認していた。
「違うよ。
蘭が、大学3年の頃だったかな?
蘭が俺に話し掛けてくれて、蘭から告白されたんだ‼」
類は蘭から告白された時の事を俺等F3に話しして聞かせて来た。
「俺が当時、牧野の事を好きなんだろう事は蘭もうすうす気付いてたらしいんだ。
牧野の初恋の相手が俺だって事も、タマさんから聞いて知っていたらしいんだ。」
タマの野郎、何、勝手に曝露してんだ‼
「蘭が高校生の頃から、俺を好きで居てくれたらしい。
俺も、うすうすは気付いて居たけど、気付いていない振りをしたんだ。
俺より、同年代の男性に目を向けて欲しかったから。
俺は、単なる憧れに過ぎないだろうと…。
俺の事は、直ぐに思い出になるだろうと…。
牧野の時と同じみたいに…⤵。」
類は一呼吸置いたが、話しを続けた。
「“自分の気持ちを言わずに失恋するのは嫌だった。”と、次に進む為にも俺に伝えようと
思ったらしいんだ。
言われた俺は、“こんなおじさんに…、まだ、今でも思い続けてくれていたの
か…?”と、初めは驚愕したけど、俺自身が気付いてしまったんだ。
“俺は蘭が好きだったんだ。”って…⤴。
俺自身、俺の心に蓋をしていた事に気付いてしまったんだ。」
また、類は一呼吸置いた。
「初めは、牧野に瓜二つの蘭が可愛くて仕方なかった。
娘を見て居る様なそんな感じだった。
でも、接して居れば居る程、牧野に瓜二つの様で、一緒じゃない事に気付いたんだ。
他人の気持ちに疎い牧野に対して、他人の気持ちに敏感な蘭。
顔も牧野に似てるようだけど、良~く見ていると、蘭の顔の線がシャープ何だよね。
やっぱり、道明寺のDNAも受け継いでいるんだと思ったよ。」
俺は何だか、腸が煮えくり返る様な気がしていた。
あきらが類に確認していた。
「類、本気なのか?
司が、蘭の父親が居んだぞ⤵。
“冗談だ‼”では意味が通らねぇぞ‼」
「当り前でしょ‼
愛してる女性の父親が居る前で冗談が言えるの?」
「否、言えねぇな…。」
「って、事は、マジで本気なのか、類?」
「だから、さっきから、本気だって言ってるでしょ‼」
あきらと総二郎は、頭を抱えていた。
あきらと総二郎は、『まさか、牧野がダメなら、娘の蘭に行くとは…⤵。』と、頭を抱えるしかなかったようだった。