取り戻したい…<総優> 9.
そんな時だった。
優紀の携帯が鳴り出した。
優紀は携帯に出た。
誰からのTELかは、予想出来た優紀だった。
「もしもし。」
“優紀、今、何処に居るの?”
携帯の画面を確認せずにTELに出ていた優紀は、“やっぱり…⤵。”と、思っていた。
「社長…⤵。」
“社長じゃないでしょ?”
「………」
優紀は答えられずに居た。
社長は、何と無く予想出来ていた。
“まあ、良いわ。
取り敢えず、戻って来て‼
皆、困ってるのよ。”
「分かりました。
戻ります。」
優紀はTELを切った後…。
「すみません。
戻らないと…。」
TELの感じで、総二郎は、予想が就いていた。
「ああ、送るよ‼
俺が連れ出したんだし…。」
「大丈夫です。
また、マスコミがホテル前に居ないとも限らないので…。」
「それなら、尚、良いよ。
バレた方が行動しやすいだろ?」
また、総二郎は、優紀が驚愕する様な事を言い出した。
「何なら、kissしながら、通って遣るか?
“遣る事、遣って来ました。”って、公表するか?」
「何もないのに…?」
「俺等は、既に、そういう関係だろ?
もう、忘れたのか?」
「かなり、昔のお話しですよね?」
「もう、何時でも、そう言う関係で居られるだろ?
何なら、今、此処で…。」
優紀は、総二郎の言葉に被せる様に言って除けた。
「しません‼」
「はぁ~⤵。
今は、分かってるよ‼
今度、会う時は、俺が無理だろうけどな‼」
「もう、知りません‼」
優紀は、そっぽを向きながら、総二郎に言っていた。
「相変わらずだな。
揶揄し甲斐が有るよ、ったく‼」
“俺等は、撮られても良い‼”と、恋人繋ぎで手を繋ぎ、ホテルの玄関を通って車に乗った。
案の定、撮られていて、ゴシップ誌に掲載され、かなり、噂に成った。
F3&T3&静は、かなり心配してくれて居たらしいが、俺と優紀の二人は覚悟を決めていたので、ケロッとしていた。
25歳と24歳の男女のCPだぞ‼
何時までも、心配してもらう様じゃあ、情けねぇだろ?
俺と優紀の二人は、オープンに行動し、二人の交際を隠さずに行動した。
しかし、何のコメントも出さない事にマスコミからもクレームが起こり、仕方なく優紀は、記者会見に臨む事に成った。
『優紀が話す事に寄っては、俺も覚悟を決めなくてはなら
ねぇ。』
俺は、そう思っていた。