bad love…<つかつく> 8.
パーティー終了後、F3は司とつくしを呼び出す事に成功していた。
その事に気付いた滋は、一緒に就いて来たのは言うまでも無かったが…。
F3は、滋まで就いて来て居る事には、驚愕していた。
滋は、そのF3の態度に、怪訝な顔付きに成っていた。
「私まで就いて来た事は、そんな邪魔?」
F2は、滋の問いにタジタジで在った。
しかし、類は、序に、滋から大河原姉妹について話しを訊く事が出来るので、『一石二鳥だ』と、思っていた事は、言うまでも無かったが…。
「ねぇ、訊くけどさ、大河原姉妹って、本当に、姉妹なの?」
「はぁ~、それ、如何いう意味よ?」
滋は真っ赤な顔をして、類を睨み付けていた。
類は、飄々としているので、何の反応も見せないが…。
「血が繋がって居るのかを訊いてるんだけど…?」
一同、類を見て、驚愕していた。
特に、滋とつくしは顔を見合わせて、驚愕していた。
「ちょっと、其処の貴方、私達、姉妹の何を知っているのよ?
今日、私達二人と貴方は、初めて会ったのよね?」
「そうだけど。
でも、あんた等二人の血が繋がって居る様に見えないんだよね?
如何なの?」
「「………」」
滋とつくしの二人は、何も応えられずに居た。
あきらが、滋とつくしに向かって話した。
「こいつ、類って言うんだけど、他人(ひと)を見抜く能力が在って、誰も見抜けない様
な事でも、見抜けてしまうんだよね。
だから、俺等の間では、類の言う事は、信用性が在んだ⤴。
世間では、類は、『宇宙人』呼ばわりされているらしいけど…(笑)。」
「「………」」
更に、滋とつくしは驚愕するしかなかった。
滋が観念するかの様に、オフレコを条件に話す事にした。
「この事は、他言無用でお願いしたいんだけど…。」
「「「「了解‼」」」」
滋が、F4の了承を得れた事を条件に話し出した。
「私達は、確かに、血の繋がりは無いわ。
でも、私達はもう、『姉妹』なの。
一番下の弟を含めて、もう、『姉妹弟』なの。
つくしと一番下の弟は本当の血の繋がった『姉弟』なの。
私は、もう、つくしが居ないと、仕事が出来ない位、つくしに依存して居るの。
だから、『道明寺司』に『つくし』を取られたく無い訳⤵。
道明寺司、私の気持ち、分かる?」
つくしは、“はっ‼”と、していた。
進が言っていた以上のつくしに対する滋の依存振りに、驚愕するしかなかったつくしだった。
「言っとくけどな、道明寺HDと大河原グループは提携したんだよ。
それに、俺とつくしの婚約成立も時間の問題だろ?
つくしそうだよな?」
「つくし、お断りを入れるんじゃなかったの?」
「………」
司は、此処で、はっきりさせようと画策していた。
「つくし、如何なんだよ?」
「………」
つくしが固まったまま、喋れないで居るので、あきらが間に入って、その場を収めようとしていた。
「まあまあ、其処は、穏便に行こうぜ‼」
「部外者は、黙っててくれる?
此れは、私とつくしの姉妹の問題なの。」
「はぁ~??
何、言って遣がんだ。
此れは、俺とつくしの問題だろ?」
類は、呆れてモノも言えない状態だった。
「ねぇ、一番は、本人の問題じゃないの?
どっちを取るかじゃなくて、『本人が如何したいか?』って、事でしょ?
余り、本人を焦らせ無い方が良いと思うけど…。」
司も滋も、類の言葉は、『御最も‼』と、思いながらも、何方しても、司にしても、滋にしても、何方も、相手が許せない様子だった。