bad love…<つかつく> 14.
<司side>
本当は、俺はつくしと一緒に、このまま抜けたかった。
しかし、つくしには、厄介な姉ちゃん付き何だよな。
ほんと、この姉ちゃんと言うのが、この上なく厄介なんだよ…⤵。
誰か、この姉ちゃんをお持ち帰りする勇気の在る奴は居ねぇのかよ?
俺は未だ、つくしを抱き締めたままだった。
本来は、つくしにkissをしたい俺だったが、つくしの姉ちゃんがこっちを見て、眼を光らせてやがる。
仕方ねぇので、つくしの耳元に俺の唇を近付けて、つくしに小声で、俺は声を掛ける事にした。
「つくし、このまま抜けねぇか?」
「ダメだよ。
お姉様が居るもん。」
やっぱり、そう来るか?
「だよな。
何で、姉ちゃんを呼ぶんだよ⤵。」
「だって…⤵。」
理由は分かってるけど、この状況だと、愚痴を言いたく成るだろ?
「ダチを紹介する為だろ?」
「うん。」
じゃあ、妥協案を出して遣った。
「仕方ねぇな。
明日、仕事終わり、迎えに行くから、空けとけよ‼」
「えっ、何で?」
俺は、恋人として、言ってんだよ。
少しは、俺の気持ちをそろそろ分かれよ…。
「お前な、俺等は付き合ってんだよな?
一々、“宜しいですか?”って、確認すんのかよ。」
「だって…。
私は、まだ、其処まで、気持ちは高ぶってないよ。」
「何だよそれ⁉
俺の事、嫌ぇなのかよ?」
「嫌いじゃないけど…。」
「じゃあ、何だよ?
いい加減、俺に堕ちて来いよ⁉
うち(道明寺HD)とお前ん家(ち)(大河原グループ)は、提携してんだ。
どっちにしても、もう、俺からは逃げれねぇだろ?
素直に俺に堕ちた方が得だろ?」
「恋愛は、得とか損とかでするものじゃないでしょ?」
今は、損得でモノが言いてぇんだよ‼
ほんと、お前は鈍感だよな?
「俺等の場合は、損得で言えば、得だろ‼
それに、俺が抱き締めたままでも、お前はじーっと、俺に抱き締められたままだろ‼
此れは、俺が好きって証拠だろ?」
「そう言う訳じゃないけど…。
お姉様の顔が見えてないんだけど、睨んでない?」
「ああ、さっきから、俺、睨まれたままだよ(笑)⤴。」
「でしょ?
だから、ソファに行き難いなぁって、思って…。」
「だったら、イチかバチか、此処を更けるか?」
「えっ、ダメだって?」
生憎、俺は、『going my way』精神の持ち主、何だよ。
許せよ、つくし‼
あいつ等の話しが途切れた頃を見計らって、俺はあいつ等に声を掛けた。
「悪ぃ、俺等、此処を抜けるわ。」
案の定、つくしの姉ちゃんがソファから立ち上がって、一言、言って来やがった。
「ちょっと、道明寺司?
妹を如何するつもりよ?」
「はぁ~??
俺等は付き合ってんだよ。
婚約もしてる。
あんたが、姉ちゃんだろうと、俺は恋人で、婚約者‼
分かってっか?」
「つくし、こいつに就いてくの?
それとも、如何するの?」
「お姉様っ‼」
つくしは、婚約者と姉の間で、板挟みに成っていた。