bad love…<つかつく> 16.
<一部の表現に不快に感じるで在ろう言葉が有ります。
お詫びします。>
総二郎は、優紀が挨拶をして帰ろうとして居る所を、咄嗟に優紀の腕を掴んで制止した。
「優紀ちゃん、こんな時間で夜も遅いし、女性一人の夜道は危ないから、俺が送るよ⁉」
「えっ、でも…?」
「悪ぃ何て思わねぇで良いよ‼
俺が送りたいんだから…。」
「じゃあ、お願いします。」
で、総二郎と優紀は、F2に挨拶をして、帰って行った。
またもや、F2は、総二郎を弄り出した。
「総二郎、『送りオオカミ』に成るんじゃないの?」
「如何だろうな?
しかし、総二郎、優紀ちゃんにマジに成ったのか?」
「其れこそ、野暮じゃ無いの?
あれは、如何見てもマジでしょ‼」
「何か、遣ってられねぇな⤵。
あっちもこっちもって…。」
「で、如何するの?
こっちは…?」
「まあ、つくしちゃんが、“SPに預けてくれ‼”って、言ってんだから、それで良いんじゃ
ねぇか?」
「だね。
じゃあ、俺等は帰りますか?」
「そうだな。
帰るとしようか。」
で、滋はSPに預けられ、類とあきらは帰って行った。
滋は、朝起きた時、自室のベッドで寝ていた為、何時(いつ)帰って来たのだろうと、不思議に思っていた。
一方、司とつくしは、メープルの最上階に在る司のキープして居るスウィートに入り、つくしは、司に寄って、ソファに座らせられた。
そして、つくしは、行き成り、司の太腿に跨がされる形で司に抱き締められ、kissをされた。
しかも、徐々に、深く成って行くkissに戸惑いを隠せないつくしだった。
司の唇が離れたと思ったら、つくしの耳元に司のとんでもない言葉が放たれた。
「つくし、俺、今まで、女に触れられる事も、俺から触れる事も嫌ぇだったんだ。
と、言うより、嫌だったんだ。
出来なかったんだ。
気色悪ぃと思ってた。
でも、つくしなら、触れられるのも良いが、俺から、触れてぇんだ‼
さっき、つくしを抱き締めていた時に良~く分かったわ。
好きな女から、触れられるって、気持ちが良いんだな‼
つくし、こんな俺じゃあ、ダメか?」
「………」
つくしは言葉に詰まってしまった。
司はつくしに、『寂しげな・切なげな顔』をして見せて、名前を呼んで訴えかけた。
「つくし…⁉」
つくしは頷いてしまっていた。
司は、此れを了承と見做し、つくしをお姫様抱っこをして遣り、そのまま、ベッドに連れて行った。
其処で、つくしが切なそうに小さな声で、司に訊いて居た。
「シャワーは浴びなくて良いの?」
その声に司は、お姫様抱っこをしたまま、バスルームに連れて行った。
一緒に入ろうとする司と、それを阻止しようとするつくしとで、一時、冷戦状態だった。
が、一旦、司が身を引いた形にしたが、つくしが油断している間に、そーっと、バスルームに入って来た司だった。
つくしは、気付かずに居たが、背後から司に抱き着かれては、『後の祭り』だった。
愚痴を言おうとしても、司に寄って、つくしの唇は塞がれ、何も言えずに居た。
その後は、司の独壇場だった。
その時、司は、つくしも初めてだった事を知った。
司はお互いが初めて同士だった事が、嬉しくて堪らず、つくしに無理をさせた事を反省していた。
司は、朝、目覚めた時、つくしを抱き寄せ、額にkissをした。
その時、つくしも目覚めた。
「つくし、ごめんな、無理させて…。」
「うん、大丈夫だから。」
つくしは、今日、仕事だった事を思い出した。
「今日、仕事だよね?
取り敢えず、帰る支度して、一旦、(大河原)邸に帰るね‼」
「そうだな。
急だったし、何も用意出来てねぇし…。
悪ぃな‼」
「うん、良いよ‼
お姉様には何て言おうか?」
「何か、突っ込まれそうか?」
「多分だけど…ね。
取り敢えず、少しでも早く帰るね‼」
「ああ、一緒に出よう‼
(大河原)邸まで、送るよ‼」
「うん。
有難う‼」
こうして、取り敢えず、司とつくしは、ホテルを後にした。