bad love…<つかつく> 22.
司は、つくしから、つくしの姉ちゃんの気持ちを聞いた上で、類をTELで呼び出した。
「類、俺と、二人で飲まねぇか?」
“えっ、司と二人で?
何?
怪しい気もするけど…?”
「何も、怪しくねぇよ。
飲むだけだろ?」
“まあ、良いけど…⤵。”
こうして、司は類と二人で飲んで居た。
司と類は、差し障りの無い会話が続いていた。
そうこうしている間に、時間も経ち、司は、意を決した様に、類に訊いて居た。
「類、訊いて良いか?」
類は司に、“何?”と、言わんばかりに顔を向けただけだった。
「俺とつくしと一緒に居た時、見てしまったんだよな?」
「何を?」
「お前とつくしの姉ちゃんと一緒に居る所(とこ)。」
「何処で?」
「メープルのロビー‼」
「そう何だ。」
「お前、つくしの姉ちゃんの事…?」
類は、司の言葉に被せる様に言って来た。
「司、勘違いしないでよ。
偶然、会ったから、お茶しただけ…。
深い意味はないよ。」
「そうか?
でもな、つくしの姉ちゃんは…?」
またもや、類は、司の話しに被せる様に話しして来た。
「薄々は、気付いてる。
けど、其処には、俺は無いよ。」
「やっぱりそうか…。
つくしが気にしてたからよ。
類、時間取らせて、悪ぃな‼」
「否、良いよ。」
此れで、話しは終わった。
<司side>
まあ、類と二人だけなら、いつもこんな感じだ。
類の気持ちも含めて、俺は類と話した事をつくしに伝えた。
つくしは、声を詰まらせる様に言って来た。
「やっぱり、そうだよね?
お姉様だけが舞い上がっている様にも思うんだよね…。
お姉様が傷付かなければ良いんだけど…。
パパに何て言って話そうかな?」
「そのまんまで良いんじゃねぇの‼」
「うん、そうだね…。
はぁ~⤵。
でも、お姉様からは、パパには言わない約束に成っているんだよね。」
俺が、見てる限りじゃあ、つくしは、辛そうに返答していた。
しかし、あれから、何日か経ったある日、つくしはつくしの父親から、つくしの姉ちゃんの件を訊かれ、仕方なしに父親に全てを正直に伝えたと言っていた。
父親には…、“お姉様との約束だから…。”と、つくしから聞いた事は、“内緒にしてもらう様に伝えた‼”と、言って居た。
唯、“相手には、その気が無いみたいだ…。”と、だけ伝えた処、父親のかなりがっかりした態度が、つくしは気に成ったそうだ。
“此ればかりは、俺でも、如何して遣る事も出来ねぇ…。”と、俺は思うのだった。
ましてや、つくしの姉ちゃんが好きに成った相手は、“俺の幼馴染で親友の類だ‼”と…。
“俺が如何こう出来る相手じゃねぇのは、確かだ。
申し訳ねぇが、此ればかりは…な‼”と、俺は思っていた。
つくしが気にして居るのが、つくしの姉ちゃんの事らしいと、俺は後で聞いていた。
『お姉様が、想いを伝えたくて、暴走しなければ良いのだけど…。』
と、つくしは、密かに、真剣に思い悩んで居る様子だった。
まあ、あのつくしの姉ちゃんの『暴れ馬』具合なら、有り得ねぇ訳ねぇがな⁉
←司君、忘れていませんか?
司君も、『暴れ馬』の異名が在った事を…⁉ by 天の声
<此の二次小説『bad love…<つかつく> 22.』の一部を、<司side>に変更して
居ます。
変更記載日
2019.10.29 23:01>