後悔と言う名の元に…<つかつく> 17.
<一部の言葉に、不愉快に成るやも知れない言葉が含まれています。
お詫びします。>
<司side>
つくしが俺に言葉を掛けて来た。
「司、私の事、如何思ってる?」
「つくしっ‼」
つくしは唯、俺を見詰めるだけだった。
「俺は、つくし、お前以外、愛せねぇ。
否、お前以外の女を愛する事は、俺には出来そうもねぇ。
つくし、俺は、生涯、お前だけを、お前一人だけを愛してる‼」
つくしは、ニコッと、微笑んで瞼を閉じた。
俺は、つくしを抱き締めながら、つくしにkissをしながら、“愛してる‼”と、叫びながら、
俺は、つくしを抱き締め続けていた。
俺は、初めて、感情のまま男泣きした。
俺は涙が止まらなかった。
俺は、つくしを抱き締めた腕を、つくしから、中々、離す事が出来なかった。
否、つくしから離れる事も出来なかった。
その夜、つくしは力尽きた。
負けず嫌いなつくしが病に負けた。
一度は勝ったんだけどな⤵。
享年 47歳。
早い、生涯だった。
俺は、葬式の間、泣かなかった。
否、泣けなかった。
つくしの前であれだけ泣けたんだ。
此れは別れじゃねぇ。
此れは、また、俺がつくしに会うまでのセレモニーなんだ。
俺は、そう思う事で、何とか、冷静さを保っていた。
だが、俺は、つくしに対しては、やっぱり、後悔しかねぇ。
つくしは俺に巡り会っちまったばっかりに、病に気付かず、妊娠・出産・子育てを経験。
それなのに、俺は、あの小さい身体で俺を支えて俺の命を救ってくれたつくしだけの記憶を失くして、つくしを傷付け、NYに渡米した。
そんな俺の為に、弁護士に成るという夢を変えてまで、脳科学を解明する為、脳外科医になったつくし。
そして、俺と再会し、俺の為に尽くしてくれた。
つくしの生涯は何だったんだろうか?
俺の為に有ったつくしの生涯を申し訳なく思う。
俺はつくしの分まで、今後、生まれてくるで有ろう孫に、『お前のお祖母ちゃんは凄い人だったんだぞ‼』と、教えて遣らなきゃな‼
やっぱり、つくし以外は、もう、誰も愛せねぇ‼
つくし、俺は、後悔と言う名の元に、これからも生きて行くよ‼
もう少しだけ、待っててくれよ、なぁ、つくし‼
fin