もしも類とつくしが兄妹だったら…<つかつく> 25.
【花沢つくし 編 25.】
優紀はそのまま、自宅マンション(総二郎の持ち物件)に戻って居た。
で、其処で総二郎に電話をした。
「総二郎さん、今、大丈夫ですか?」
「優紀か?
優紀なら、何時でもOKだよ(笑)。⤴」
必然的に照れ出す優紀。
総二郎は見えなくても、赤く染まった優紀の顔が見えるようだと、にやける。
優紀の顔は既に真っ赤か。
「もう⤴‼」
優紀の慌て振りが目に見れるようで、総二郎もにやけていた。
「で、何だ‼」
「そうでした。
大変な事になっているんです。」
「はぁ~、また、事件かよ。」
総二郎は何を言われても良いと、覚悟決めていた。
「まあ、事件…と、言う事です。」
「どうせ、滋絡みだろ。」
「えっ‼
何で分かるんですか?」
「お前なぁ~、何年、ダチやっていると思ってるんだよ?」
「ですよね。」
「で、今度は何だ?
ちょっとの事では驚かねぇよ。」
「えっと~、今、桜子さんが滋さんに追い掛けられています。」
「はぁ~??
何で、そうなってるんだよ?」
「桜子さんが、ベロっと、小声で、“彼氏に会いたくなって来ましたぁ~。”って、滋さん
の前で言っちゃったんです。」
「はぁ??
で、追い掛けられているってか?」
いい加減にしろよ、滋。
帰って来て早々、俺達を引っ掛け廻しているんじゃねぇよ。
「で?」
「で、私達も白状した方が身の為かもって…。」
「………」
じゃあ、今は、優紀は一人で居るってか?
「今、優紀は何処に居るんだよ?」
「ぼっーと、突っ立って待って居ても…と、思い、マンションに戻っています。」
ビビらすんじゃねぇよ。
「分かった。
あきらに連絡して、また、電話するわ。」
「はい。」