tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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バラバラの果てに…<ALL CP>  25.




迎えに来ていた総二郎と優紀…。
空港に降り立ったあきらと桜子…。


それぞれが、それぞれを確認して、驚愕していた。


あきらに続いて一緒に現れた女性を見て総二郎と優紀だけではなく、迎えに来てくれていた総二郎と優紀が寄り添う姿を見たあきらと桜子…も、また然りだった。


それぞれお互いが驚愕するしかなかったので有った。


「おいおい、お前等、如何言う事だよ?」
「そう言うお前等も…?」
「取り敢えず、此処では何ですから、何処か別の場所で、お話ししませんか?」


桜子が、“別の場所を…。”と、促した。


で、メープルのラウンジのVIPルームに場所を移した4人だった。


「先ずは、あきらから、話ししてくれ‼
 NYの時は、そんな素振りも見せて無かったよな、お前等?」
「ああ、そうだったな。
 俺等がイギリスで再会して居たのは伝えたよな?」
「ああ、聞いた。
 観光に来ていた桜子と再会したんだろ?」
「ああ、そうだ。
 で、その時に色々、話しして、アドレスだけ交換して、桜子がドイツに戻ってからも
 LINEの遣り取りだけ続けてたんだよ。
 で、NYに来る様に桜子を誘って、NYで再会して、皆で飲んだ後、皆、部屋に戻った
 時、俺は桜子を俺の部屋に招き入れたんだ。
 話しし終わった後、桜子が部屋に戻って、俺の部屋に桜子の残像が残っている部屋に、
 一人居た俺は気付いちまったんだ。
 桜子を好きに成っちまっていた事…。
 だから、俺が日本に帰国する時、一緒に、日本に帰国する様に話ししたんだ。
 で、ドイツまで、桜子を迎えに行って、一緒に帰国して帰って来たって訳だ。」
「そうだったんか。」


優紀は、笑顔で桜子を見詰めていた。
“良かった‼”と、言いた気に…。



あきらが総二郎に話す様に促した。


「総二郎も話し聞かせろよ‼」


総二郎は、そっと、優紀の腰に手を回して話し出した。
総二郎は、優紀に、高校の頃の自分を償うかの様に…。


「俺は、NYから日本に帰国した後は、何もする気が起きなくて、唯、毎日を悶々として
 過ごしてたんだ。
 いつの間にか、京都の仕事も減らしている俺が居て、優紀に対して俺自身、自信が持て
 なくて、優紀に会いたいのに、会いに行く勇気が持てなく成っていたんだ。」


あきらが、“NYの時と意気込みが違うぞ⁉”と、言わんばかりに聞いて来た。


「総二郎、NYの時は、優紀ちゃんに、“会いに来るな‼”と、言われても、“会いに行く‼”っ
 て、言ってなかったか?」
「ああ、皆と飲んでる時は、会いに行くつもりだった。
 でも、部屋に戻った瞬間、何だか、辛く成って来て、普段酔わねぇ俺が、眩暈を起こす
 くれぇ酔ったらしく、朝起きたら悪酔いしてて、こんな経験、今までの俺にはねぇし、
 滅茶苦茶参ったわ‼」


あきらは、“総二郎が再起不能に成るかも知れねぇな⁉”とは予想していたらしい。


「まあ、総二郎なら、“そう成っても可笑しくねぇだろう…⁉”とは思って居たけどな。
 振る事は有っても、振られる事の経験は其れまで無かった訳だし…。」


総二郎は答えようが無かった。


「で、如何したんだ?」
「ああ。
 日本に帰ってからも、俺は中々立ち上がれずに居たんだが、何処で、お袋が知ったのか
 分からねぇが、お袋のお膳立てで、優紀と会う事が出来て、其処で、俺の想いをきちん 
 と伝えて、現在、『お試し』付き合い中‼」


桜子は驚愕していた。


「じゃあ、本気で行き合って居ないって事ですか?」
「否、少なくとも、俺は本気で付き合ってるよ‼
 本気で、優紀に惚れた事に気付いたんだ。
 もう、離すつもりはねぇけどな‼」


桜子は首を傾げていた。


「じゃあ、何故、『お試し』、何ですか?」
「優紀の気持ちが俺に傾くまで、俺が待つ期間…‼」


桜子は、更に、驚愕していた。


「優紀さんっ‼」
「桜子、俺は、高校の頃、既に、『優紀が好きだったんだ‼』と、やっと、理解出来たん
 だ。
 でも、家の事を考えると、優紀を傷付ける事は目に見えていた。
 『ちゃらんぽらん』で、『女たらし』で、生きて行く方が、楽だったし、『性に合って
 る』って思ってた。
 だから、優紀にのめり込みそうに成る俺の気持ちに蓋をする為にした筈の俺の行動が、
 返って、優紀を苦しめる事に成って居るとは気付かずに居たんだ。
 だから、俺は、優紀の気持ちが俺に向かうまで、優紀の気が済むまで待とうと思って
 る。
 勿論、『お試し』中で有っても、俺は、『優紀の彼氏だ‼』って、思ってるけどな‼」


苦笑いの総二郎だった。


あきらの眼には、本気で好きに成った女が出来た総二郎が、眩しく見えた。
こんな、総二郎をあきらも、“初めて見たんじゃねぇか?”と、思える位、総二郎は男として輝いていた。


あきらは感無量だった。


優紀と桜子は、見詰め合っていた。
笑顔で…。


で、お開きに成り、総二郎と優紀・あきらと桜子に別れて、それぞれ帰って行った。

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