生まれ変わり…<つかつく> 1.
<全くのパロディタッチに成ります。 不快な方にはお詫び致します。
また、この、二次小説に関しては、全体的に不快に感じるやも知れない表現が有ったり
します。 お詫びします。>
【プロローグ】
司は、つくしだけの記憶を失った後、楓に寄ってNYに連れて行かれた。
つくしは、司が居なく成って直ぐの頃は、失意のどん底に居るかの如く、塞ぎ込んで居たが、時が経てば、その内、以前のつくしに戻って来ていた。
つくしは、英徳高校に残り、バイトをしながらも、学業を頑張っていた。
ところが、あれから、半年程経って、つくしに病が襲い掛かって来た。
ドクターからも、もう、治療の施し様が無いと判断されていた。
其れから、3か月後に、つくしは病に負けてしまった。
経った18年の短い生涯で有った。
~~つくしは天国に召された後…。
神より、つくしが一生懸命生き、他人(ひと)の為に生きて来た現生のつくしの事を不憫に思い、“今度は、自分自身の為に生きれる人生を…。”と、つくしの魂を生まれ変わらせてくれた。
そして、つくしの魂は、全く違う場所で、全く違う人生を生きる事に成った。~~
【NYにて…。】
司は、NYに連れて来られてからは、学業と仕事に、全力を尽くしていた。
それ以外、興味を引く物が現れなかったと言うのが正解かも知れなかった。
誰にも関心が無く、興味も引かず、何に対しても、『無関心・無感情』で有った。
その為、司は、冷徹さが際立ち、いつも他人(ひと)を見下し、他人(ひと)を他人(ひと)とも思わず、ドスの効いた声で喋り、他人(ひと)を威嚇していた。
このままでは、司によって、道明寺HDが潰されると踏んだ楓は、漸く、18年経って、司を日本に帰国させる事にした。
そして、日本支社 支社長を任せられる事に成った司だった。
日本に帰国した司は、偶々、英徳学園の横をリムジンが通った際、司は、リムジンを止める様に運転手に伝え、司は、降り立ち、懐かしさと共に、吸い込まれる様に、何か忘れてしまっている物を探す為、中に入って行った。
その時だった。
何故か、司は、英徳学園の中に入って行く高校生の頃の自分自身(司)の姿に気付いた。
やはり、如何しても、この中に、何か有ると、直感で感じた司は、無性に駆り立てられる様に、校舎の中を彷徨っていた。
偶々、学校が休みの日だったらしく、静けさが何とも寂しげで有ったが、ゆっくり見廻れた司だった。
そして、例の階段の所に差し掛かった時、一人の少女の姿が頭に浮かんだのだ。
そうで有ったのだ。
階段から落ちそうに成っている友達を助けようとして、反対に自分自身(つくし)が落ち、司の顔に蹴りを入れてしまったつくしの情景が浮かび上がったのだ。
司は、思わず、“牧野っ‼”と、声に成らない声で叫んでいた。
司の声は、涙声で有った。
そうなのだ。
司は、つくしの全ての記憶が蘇った瞬間だったのだ。
司は、F3とも、この18年間、疎遠に成っていた。
不義理をして於いて、記憶が戻ったからと言って、また、仲間として受け入れてくれる共、思えず、如何したら良いのか悩んでいた。
が、あきらなら、話しを聞いてくれると思い、先ずは、あきらに連絡を入れる事にした。
「あきらか、俺だ。」
“おお、司か?
日本に帰国してるらしいじゃねぇか?
やっと、連絡くれたのかよ(笑)‼”
「悪ぃ、あきら‼
聞きてぇ事が有って、連絡した。」
あきらは怪訝な声に成っていた。
“で、何だ?”
司は、言い難そうにしていた。
「牧野の事だが…?」
“司、記憶…?”
「ああ、戻った。
今更だと、思ったんだがよ…⤵。」
あきらは、“やはり、その事か?”と、思わずには居れなかった。
“司、冷静に聞いて欲しんだが…⤵。
牧野は、18歳の時に病に倒れて、亡くなったんだ。”
「嘘だろ?
嘘だと言ってくれ‼」
“否、ほんとの事だ。
嘘偽りねぇよ‼”
司は、声に成らず、TELの向こうで、泣いて居る様だった。
其れからの司は、床に臥せってしまい、起き上がれずに居た。