生まれ変わり…<つかつく> 4.
<司side>
F3から、ゴシップ誌を見せられ、驚愕されてしまった。
「司、如何言う事?
牧野が、目の前に居ないからって、似てる子は無いんじゃない?」
「司を見損なったぞ⤵。
幾ら、記憶が戻って、寂しいからって、牧野と似た若い娘(こ)はねぇぞ⤵。」
「まあ、司も、牧野に似た娘(こ)が目の前に現れたら、行きたくなるだろ⤴。
まあ、そう言う事だろ、司?」
「あきら、肩持つの?」
「そういう意味じゃねぇぞ‼」
司は、面倒臭く成っていた。
「あのな、美桜とつくしは、はとこ何だ⤴。
母親同士が従姉妹何だ⤴。
母親同士、親戚関係の付き合いは切れてる見てぇだけどよ、血筋が繋がってるのは
変わりねぇよな⤴。
それに、まだ、美桜と知り合う前、俺が、床に臥せっている時に、つくしが俺の夢に出
て来て、“私を探して欲しい。”って、言ってたんだよ⤴。
美桜の中には、つくしが居んだよ。
美桜と一緒に居ると、つくしを感じるんだ。
それに、美桜の両親は、15年も子宝に恵まれなかったのに、つくしが亡く成ってから
美桜の母親は美桜を妊娠してる事に成るんだ。
此れが、偶然だと思うか?」
F3は、驚愕していた。
「だからってよ、司に取っちゃあ、若過ぎんだろ?
犯罪の域を超えてんだろ?」
「今じゃあ、そう珍しくねぇ、年の差だろ?」
「だからってよ…⤵。」
「まだ、未成年じゃ無いの?」
「ああ、今はな⤵。
だから、食事だけに留めてる。」
F3は、驚愕していた。
“野獣の司が…⤵。”と、思わずにはいられないF3だった。
「で、此れからは如何するの?」
「出来れば、美桜と付き合って、その延長線上で結婚出来ればとは思ってる⤴。
美桜は、今まで、男経験がねぇんだよ‼
まだ、未成年と言う事あるしよ、慎重に行きてぇんだよ‼」
司が、此処まで、考えて居るのなら、F3は、成る様に成るだろうと思う事にした。
「唯、俺が、美桜の中につくしを見てる事は美桜は、知らねぇ‼
知られねぇ様にしなければならねぇから、お前等もそのつもりで居てくれ‼」
「「「了解‼」」」
F3とは、取り敢えず、分かり合えた様だった。
しかし、この事が、美桜にバレる事に成った。
何処から、バレたのか分からなかったのだが、如何も、ババアからバレた様だった。
“息子の恋路を邪魔するんじゃねぇぞ‼”と、怒鳴りたくなった。
ババアと美桜は、パーティー会場で知り合ったらしい。
ババアから、美桜に声を掛けたらしい。
“何してくれてんだ‼”と、叫びたい気持ちを抑え、俺は、ババアを退治する事にした。
「一体、美桜に何をしたんだ‼」
「あなたは、何を考えていらっしゃるの?」
「はぁ~??」
「幾ら、つくしさんに似てらっしゃると言っても、相手は、未成年でしょ?」
「だから、何なんだよ?」
「あなた、巷では、どんな風に言われているかご存知なの?」
「ああ、知ってるよ。」
「『色ボケした、エロ親父』よ。」
司は面倒臭く成っていた。
「あのな、美桜は、つくし何だよ⤴。」
「はぁ~??
あなた、気でも狂ったの?」
「狂ってねぇよ⤵。
あのな、つくしが、俺の夢の中で言ったんだよ‼
“私を探して‼”って…。
だから、つくしは美桜なんだよ。
美桜は諦めねぇからな‼」
俺は、それだけ言って、ババアの前から去った。
だが、この時、既に、美桜の心は、俺から離れようとしてるとは、思いもしなかった。