tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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忘れ欠けていた…<総優>  5.




総二郎は、優紀を引き留めに掛かっていた。


「優紀ちゃん、俺、車なんだ。
 送るよ、乗って‼」
「申し訳ありません。
 お気持ちだけで充分です。
 待ち合わせが有るので…。」


総二郎は、拒まれている原因を探ろうと聞かなくても良い事を聞いてしまった。


「其れって、彼氏が居るって事?」
「ご想像にお任せします。」


総二郎は、尚も、突っ込んだ。


「優紀ちゃん、俺は…⁉
 俺は、ダメかな?」
「如何いう意味でしょうか?」
「俺を見てくれねぇか?」
「………」


優紀は答えなかった。


総二郎は、“相変わらずだな。”と、思って居た。
総二郎は、尚も話しを続けた。


「優紀ちゃんに彼氏が居ようが居まいが、そんな事は如何でも良いんだよ。
 要は、俺にまた、優紀ちゃんを振り向かせられたら良いんだから…。
 優紀ちゃん、覚悟して於いてよ‼
 俺は、優紀ちゃんをまた、俺に惚れさせる自身は有るから‼」


総二郎は、その日は、優紀を開放して遣った。



だが、総二郎は、時間の有る限り、優紀の終わる時間頃を見計らって、優紀を待ち伏せする様に成って来ていた。


優紀は相変わらず、総二郎に靡こうとはしなかった。


今までに、総二郎に振る向かなかった女性は居らず、また、総二郎が誘って靡かなかった女性も居なかった。


総二郎自身、優紀に如何対応したら良いのか、悩んでいた。



そんな、時だった。


先日の運動会の日、総二郎がスケジュールを遣り繰りして総二郎が出掛けた事を知った家元は、総二郎の動きを探る様に内弟子達に伝えていた。


そして、家元の下に、総二郎が足繁く通っているという幼稚園を突き止めたと、内弟子から連絡が入った。


家元は、総二郎が何故、幼稚園に赴いて居るのか、不思議でしかなかった。


まさかとは思ったが、家元は、総二郎が不倫をして居ると勘違いし始めた。
家元は、まさか、『幼稚園の教諭』だとは思わずに居たのだ。



一方、総二郎は、いつも、優紀を待つ為、職員専用通用口の扉の横に有る壁に上半身を凭れさせ、長い足を組み、腕は、腕組みをして、凭れて立っていた。


総二郎は、優紀が出て来ると、首だけ扉側に向け、高校の頃の優紀が好きだった総二郎の笑顔を、総二郎は、優紀に向けていた。


優紀はそんな総二郎をスルーして、いつも通り、総二郎の居る前を通り過ぎ様としていた。


しかし、総二郎は、総二郎の長い腕で優紀の腕を掴み、優紀を総二郎の方へ手繰り寄せ、離さないと言わんばかりに、総二郎は優紀を抱き締めて居たのだった。


いつも、優紀は、幼稚園の有る傍で展開される事に困惑して、もがいて総二郎から離れようとしていた。
其れを、離せない総二郎…。
いつも、一悶着の末、優紀は、総二郎に捕まり、車で拉致られる日々がここ最近、続いて居た。



そんな様子も含めて、家元は内弟子から、情報を受け、その幼稚園教諭の身辺調査を調べさせた。


そんな時に調べて分かったのが、その幼稚園教諭で在る優紀の存在だった。



~~優紀が…、


*総二郎の幼馴染の更の高校の頃の後輩で在る事。


*総二郎の幼馴染で親友の司の奥さんの親友で在る事。


*総二郎とは、高校の頃から、知り合いで有ったと言う事。


*優紀は高校のクラブ活動の頃より、茶道を嗜んで折り、現在も続けている事。


*優紀が師事している師匠は、西門流の重鎮の先生で在る事。


*優紀は、既に、上級の免除を取得している事。


*既に、家元夫人は、何回か、茶会の開催時に会って折り、知り合いに成っていた。


*優紀は、茶会にて、既に、何回か、亭主と半東を務めている。~~


と、言う事が分かった。



家元は、直ぐ様、多方面に渡り、優紀の評判を聞き出し始めていた。


先ずは、家元夫人に確認する事にした家元であった。

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