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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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忘れ欠けていた…<総優>  10.




総二郎は、食事も喉を通さず、睡眠も取れず、後悔だけが頭を彷徨っていた。


家元も家元夫人も、優紀に再度、会って、総二郎に類との関係を話しさせて欲しいと、懇願するつもりで居た。


家元夫人は、優紀を前回、呼び出した料亭に再度、呼び出した。


「優紀さん、総二郎が、だんだんと、窶れて行くの。
 食事も喉を通さず、睡眠も碌に取れていない様子なの。
 このままだと、入院って、お医者様から言われているの。
 もう、類君との関係を、総二郎に伝えてはダメかしら?」


優紀は、総二郎に類との関係を伝えても、優紀の気持ちは、変わらない事を家元夫人に伝えていた。


「類君との関係を、御子息に伝える事は、類君と相談して下さい。
 でも、私は、御子息への気持ちが無い事は、もう、如何にもならない事をご理解下さ
 い。」
「………」


家元夫人は、総二郎が優紀に犯してしまった罪の深さに、如何すれば良いのか?
言葉が出なかった。



家元夫人は、総二郎の再生の為に、類と会う事にした。


「類君、お忙しいのに、お時間を作ってもらって、ごめんなさいね。」
「いいえ。
 唐突に申し上げます。
 優紀の事で宜しかったでしょうか?」
「ええ、総二郎に優紀さんと類君の関係をお話ししてはダメかしら?」
「総二郎に話しした処で、優紀の気持ちは、変わらないと思いますが…。」
「ええ、それも、十分、分かってるの。
 でも、総二郎に変われるチャンスを与えて遣って欲しいの…。」
「与えて、如何為さるんですか?」
「総二郎に遣る気を植え付けたいの…。
 優紀さんが、今、お付き合いされている男性が居ないと分かると、総二郎は、優紀さん
 に向かうと思うの…。」
「じゃあ、優紀の気持ちは如何成りますか?
 今まで、総二郎に傷付けられてきた優紀の気持ちは如何成りますか?」
「総二郎に償わせます。
 優紀さんに許しを請うまで、総二郎に償わせます。
 それでは、ダメかしら?」


類は、取り敢えず、お手並み拝見としようと思い、優紀にもこの事は、類から伝えられた。




そして、家元夫人は、類から許しを得れたので、早速、総二郎に類と優紀の関係を伝えた。


「総二郎、類君と優紀さんは、従兄妹なの。
 それ以上でも、以下でもないらしいわ。」


総二郎は、頭の中が、パニックを起こしていた。


「………」
「総二郎、類君と優紀さんは、従兄妹で有って、恋人では無かったの。
 理解出来てるの?」


総二郎は、母親の“恋人では無かった。”と、言う言葉だけが、頭にリフレインしていた。


「と、言う事は、俺は、優紀ちゃんに気持ちをぶつけても良いって事か?」
「そう言う事よ。
 でも、優紀さんからは言われているの。
 “今の気持ちは変わらない。”と…。」
「って、事は、優紀ちゃんは、俺に、“気持ちはねぇ‼”って言ってるって事だよな‼」
「ええ、そうよ。
 それに、類君もかなり怒っている様ね。
 類君の妹分を、高校生の頃とは言え、痛め付けたと、思って居る様ね。
 先ずは、総二郎が、類君をどれだけ、説得出来るかでしょうね。
 類君の協力次第では、優紀さんとも、上手く行くか行かないかが決まると思うか
 ら…。」


総二郎は遣る気に成っていた。
先ずは、類に会って、総二郎の気持ちを理解してもらおうと、誓っていた。


総二郎は、見る見る間に、身体は回復していた。


家元も家元夫人も、“総二郎は、厳禁なものだ。”と、呆れていた。




家元も総二郎に協力するつもりで居た。


先ずは、優紀の師匠で有る西門の重鎮の先生を動かす事から始めた。


優紀の師匠で有る重鎮の先生から、“幼稚園でお茶の稽古を開催したい。"と、家元に打診が有ったの事を思い出した。


その打診を“許可する。”と、家元は、重鎮の先生に伝えた。


“その代わり、此方の条件を飲む様に…。”と、家元は、優紀の師匠の先生に伝えた。


「その幼稚園のお茶のお稽古の先生に、総二郎を立たせてもらいたい。
 勿論、補佐に、幼稚園の教諭で有る優紀さんを就けてもらいたい。」
「家元、それは優紀さんが、受け付けないかと…。」
「で、無ければ、許可は出せない。」
「家元っ‼」
「取り敢えず、先生から、優紀さんに話ししてもらえるだろうか?」
「伝える事は可能ですが…。
 無理だった場合は、如何為さいますか?」
「その時は、私が話そう‼」


取り敢えず、優紀の師匠の先生は、優紀と話し合う事に成った。

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