もしも類とつくしが兄妹だったら…<つかつく> 27.
<本日も連続投稿しています。 26.が短めですので、ご了承お願いします。>
【花沢つくし 編 27.】
美作邸にて…
秘書にごちゃごちゃ言われたが、仕事を早めに切り上げて、あきらが帰って来た。
「あら、あきら君、今日は帰って来るのが早いのね?」
「あいつらと今日、此処で待ち合わせだから、もう直ぐ来ると、思うけど…。」
「分かったわ、美味しいケーキ焼かなきゃね。」
「お袋、あんまり張り切らなくても良いからな。」
そこに、滋と桜子が入って来る。
遅れ馳せながら、総二郎と優紀が入って来る。
「皆さん、いらっしゃい。
今日も、ママ、皆さんに来てもらえて嬉しいわ。
飛びっきり美味しいケーキを焼くから食べてね。」
「「「お邪魔しています。
有難うございます。」」」
夢子ママは、張り切ってキッチンに戻って行った。
「はぁ~⤵。」
“いい加減にしろよ、お袋。”
声に出せず、溜息が漏れたあきらであった。
「で、何で今日は集められたんだよ。
って、滋、桜子を追い掛け廻してんじゃねぇよ。」
「えっ‼
何で、あきら君まで知ってんのよぅ~?」
滋に何か聞かれる前のタイミングで、夢子ママに呼ばれた桜子は、立ち上がってダイニングの方へ行く。
「ねぇ~、桜子ちゃん、お手伝い頼めるかしらぁ~?」
「はい、おば様、お手伝いしますね。」
「おば様なんて、他人行儀な言い方、言わないでぇ~。
良かったら、お義母様でも良いわよ。」
そこに桜子大好き、美作シスターズが部屋から出て来て、ダイニングに入って来た。
「「あっ、桜子お姉ちゃま、いらっしゃいませ‼」」
「絵夢ちゃん、芽夢ちゃん、こんにちは!」
「「桜子お姉ちゃま、今日もゆっくりしていけるの?」」
「どうかなぁ~?
それは、お兄ちゃまに聞いて~。」
この展開をどう見れば良いのかと、滋は悩んだ。
小声で…
「あきら君、あそこで繰り広げられている、あの会話は何?」
「そう言う事だよ。」
「はぁ~??
ちょっと~??
どうなっているのよぅ~??
あきら君と桜子は付き合っているって事?」
「野暮な事は聞くな‼」
滋は改めて、総二郎と優紀の方を向いて…
「ちなみに聞くけど、優紀‼
ニッシーの隣に座っているって事は、そういう事って訳?」
「滋さ~ん‼」
「滋、優紀を苛めるな‼」
「はぁ??
“優紀”って、呼び捨て??」
「だ・か・ら、そう言う事、何だよ。
野暮な事は、聞くなよ‼」
「はぁ~⤵。」
滋の心の声が溜息として出てきた。