tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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忘れ欠けていた…<総優>  14.




<一部、不快を感じるで有ろう表現が有ります。
 お詫びします。>



あきらは、尚も、疑問に思って居る事を訪ねた。


「だけどよ、何で、それが、総二郎を責める理由なんだ?」


その事に関しては、つくしがバトンタッチした。


「桜子、覚えてる?
 私達が高校生だった頃の優紀‼」
「もしかして、夏休みの優紀さんの入院騒ぎの件ですか?」
「そう、覚えてたんだね?」
「当り前ですよ‼
 あの後から、優紀さんが私達のT4の女子会にも来てくれなく成って、心配してたんで
 すもん。
 先輩と優紀さんは繋がって居たんですね?」
「うん、あの頃は、私だけが優紀の傍に居れたから…。」
「そうでしたよね?」


総二郎とあきらと滋は、何の事を話ししているのか、分からなかった。


其れ処か、総二郎には、優紀が入院して居た事も知らなかった事に唖然としていた。


あきらが、確認して来た。


「何の話しだ?」



つくしと優紀が辛そうなので、桜子は、別室につくしと優紀を向かわせ、話しの続きは、桜子が受け取った。


「滋さんは大学生に成ってから、ドバイに行かれて居たので、ご存知無いと思うんです
 が…。
 実は、先輩と優紀さんが高校3年で、私が高校2年の夏休みの頃の事でした。
 優紀さんは、バイトの帰り道で…。
 優紀さんは、有る数名の女性から、殴る蹴るの暴行を受けたんです。」


桜子は、辛そうに話ししていた。


「優紀さんに暴行した女性達は、優紀さんを待ち伏せして居て、数名のうちの一人
 が、“私は、西門さんの恋人だ‼”って言いながら優紀さんに近付き、優紀さんに、“二度
 と、西門さんに近付くな‼”って言って、優紀さんを暴行し始めたんです。
 そして、“暴行されたくなければ、今、此処で、二度と西門さんに近付かないと誓
 え‼”って言われて、優紀さんは意識を失いながら頷き、その女性達は、そのまま、逃げ
 たんです。」


その時点で、もう既に、桜子は、涙目であった。


「でも、その様子を、偶々、動画に収めていた人が居て、私に連絡して来たんです。
 で、先輩と一緒に、暴行現場に行き、優紀さんを車に乗せて、私の知り合いの病院に連
 れて行ったんです。
 で、入院って事に成ったんです。
 優紀さんは、心の傷もそうでしたが、身体の傷が癒えるのに、夏休み丸々掛かりまし
 た。」


総二郎は、驚愕して、言葉も無かった。


あきらが、総二郎の代わりの様に聞いて来た。


「誰が動画を撮って居たんだ?」
「私のと言うか、三条家の顧問弁護士です。
 先輩と優紀さんと私が一緒にお茶をして居る所に、ご一緒された事が有って、優紀さん
 を覚えていたそうです。
 仕事柄、証拠に成ると、動画を撮影して居たそうです。」
「その弁護士とは、病院は一緒じゃなかったのか?」
「はい、優紀さんの傍には、弁護士事務所の女性の方が付いて居てくれてました。
 弁護士は、犯人を追い掛けてくれて、犯人を突き止め、訴状を提出する準備をしてくれ
 ました。
 しかし、あちらの家族が示談を要求してきて、優紀さんは大袈裟にしたく無いと、和解
 に応じたんです。」


桜子は、総二郎を睨みながら、話しを続けた。
総二郎は、居心地が更に悪く成って来ていた。


「私は、西門さんの為に、優紀さんは和解に応じたんだと思っています。」


総二郎は、桜子に確認した。


「それは、如何いう意味だ?」
「犯人は、西門さんがその当時、遊んだ相手だったからです。
 優紀さんが、西門さんに近い存在だと勘違いした様でした。」


総二郎は、『驚愕』所では無かった。
呆然であった。


類は、総二郎を睨みながら、また、桜子から話しの続きを受け取り、話しし始めた。


「総二郎、優紀は、やっと、心の傷が癒えて、やっと、前向きに成れたんだ。
 そんな時に、総二郎が、優紀の前に現れて、優紀が動揺しない筈ないでしょ?」


総二郎は、言葉が出なかった。


司が、その当時の事を思い出し、話しし始めた。


「俺はNYだったし、話しは、つくしから、聞いただけだけど…。
 松岡は、かなりヤバかったみたいだ。
 夜に成ると、身体が震え始めて、“眠れない様子みたいだ。”って、つくしから聞いて居
 た。
 だから、退院して直ぐの頃は、この部屋で、少しの間、つくしは、松岡と暮らしてい
 た筈だ。
 俺が、つくしから連絡を受けて、許可したんだ。」


もう、総二郎は、身体が脱力して動く事が出来なかった。


暫く、何も言えず、俯いて蹲って顔を両手で塞ぐ様にして居た総二郎は、漸く類に懇願していた。


「類、俺は如何したら良い?
 優紀ちゃんは、俺を許してはくれねぇよな?」
「そう言う事じゃないでしょ?
 身体の傷は時が経てば癒えるけど、心の傷はそう簡単には癒えないよ…。
 優紀は、心の傷が癒えるのに、何年掛かったと思う?
 少なくとも、7年だよ…‼
 総二郎の事を忘れるだけでも辛い筈なのに、その上、暴行を受けたんだよ。
 優紀は、“総二郎を好きに成ってはいけない。”って、言い聞かせていたよ。
 それなのに、総二郎は、“優紀が好きだ‼”って、優紀に近付いて来た。
 優紀は、総二郎に近付くと、また、暴行を受けると恐怖症に成ってる…。
 やっと、優紀は、笑える様に成ってきてたんだよ。」


もう、総二郎は、立ち上がれなく成っていた。

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