もしも類とつくしが兄妹だったら…<つかつく> 4.
【花沢つくし 編 4.】
「父さん、これ、どういう意味? 何かの悪戯じゃないよね?
まさか、父さんがその御曹司って事?」
「類、父さんの話しを冷静に聞いてくれ、全て話すから…。」
類には全てを話しした。
類は静かに聞いていた。
「類、申し訳なかった。
千賀子が私の前から姿を消した当初、私は自暴自棄になっていたんだ。
罪もない類に八つ当たりし、内向的な幼少期を送らせてしまった。」
「もう、過ぎた事だよ、もう良いよ。」
「済まない、類、有難う。」
「で、これからどうするつもり?
牧野を認知するんでしょ?
母さんにも話さないといけないよね?」
勿論、そのつもりだ。
でも、認知出来るのだろうか?
不安は募る。
「父さんが母さんに話しするのなら、俺も一緒に傍に居るよ。」
「類はそれで良いのか?」
「良いも悪いも、牧野は俺の妹、何でしょ?
正真正銘、血の繋がった唯一人の妹、何でしょ?
なら、良いじゃん‼」
「………」
「それに、司に記憶が無くても、つくしに記憶が無くても、二人は愛し合っていて、
司の記憶が無くなるまでの二人は恋人同士だったんだよ。
二人の間に割って入る事は出来なかったよ。
例え二人の記憶が戻らなくても、二人は愛し合う運命、何だよ。」
「そうだったのか。」
「それに、兄妹の方が一生、縁を切る事は出来ないしね。」
「………分かった、母さんに話ししよう。」
「うん。」
<文章の流れで、短めですが、切らざるを得なかったので、このままUPします。
また、既に、ご承知の通り、"オリキャラ" 満載になっています。
ご了承下さい。>