やっぱり、私は…<総優> 13.
<優紀side>
滋さんが、早速、『F4&T4LINE』に、スケジュールの連絡を入れていた。
「滋さん、遣る事、早過ぎ…⁉」
「何事も、『善は急げ』よ。」
「………」
私は、LINEの内容を見て、驚愕するしか無かった。
【滋さんが、送った『F4&T4LINE』の内容…。】
『明日のT3のスケジュール報告です。
優紀が、NYに滞在する日が長く成るとは思って居なかったらしく…。
優紀の手持ちの下着と洋服が無いそうなので、明日、T3でショッピングに行きます。
F3は、如何するんですか?』
<総二郎side>
俺等は、寝るのも、もう少し、早ぇという事で、ラフな服装に着替えて、リビングで、話しする事にした。
あきらから、口火を切って来た。
「総二郎、お前、完全に優紀ちゃんを口説き出したな⁉」
「口説いてんじゃねぇよ。
あんな優紀を野放しに出来るか?」
「成人式は、着物だから、あんな感じじゃないでしょ?」
「にしても…よ。
あんな、項を魅せられりゃあ、放って置けねぇだろよ⁉」
「まあ、そうだろな…‼
総二郎にすりゃあな?」
「危なっかしくて、放って置けるかってぇんだ⁉
あんな、無自覚な優紀を…。」
「でも、それは、松岡が総二郎と付き合っている彼女の場合でしょ?」
俺は、類を思いっ切り、睨んで遣った。
「まあ、総二郎が成人式までに、女(もの)にすれば、良いんじゃねぇのか⁉」
「そのつもりだ‼」
そんな時だった。
俺等 F3の携帯が、一斉に成り出した。
其処で、俺等は、滋からのLINEに驚愕していた。
「おいおい、何だ、此の滋からのLINEの内容…⁉
優紀ちゃんが、滋に入れさせたとかじゃねぇよな?」
「それは、無いでしょ?」
「って事は、滋が、総二郎に仕掛けて来たって事だよな?
まあ、総二郎を挑発して来たって事か?」
「………」
「総二郎、如何するよ⁉」
「………」
俺は、LINEの『下着』のフレーズに、俺の頭が、フリーズしてしまっていた。
あんな、『ヤバい優紀』を魅せられた後の、此れは、もう、ヤバいでは、済まされねぇ‼
「おい、総二郎っ‼」
「ダメなんじゃない?
多分、総二郎、フリーズしてしまったんじゃないの?」
俺は、意識が回復した後、こいつ等に早口で、聞いて居た。
「なあ、此れって、俺に、“優紀の『下着』を買って遣れ‼”って、事だよな?」
「否、そうじゃねぇと、思うぞ‼」
「じゃあ、何で、滋が、こんなLINEを送って来るんだ⁉」
「さあ、如何してだろうね?
で、総二郎は如何するの?」
「そりゃあ、明日、就いて行くだろ?
優紀の気に入った物は、全て買って遣りてぇだろ?」
俺は、取り敢えず、LINEの返信を入れた。
『明日、何時頃に出るつもりだ?』
<優紀side>
滋さんが、絶叫し始めた。
「ほら、ニッシーから、LINEの返信が入って来たわよ‼」
「ほんとですね?
まさか、あの西門さんが、引っ掛かる何て…⁉」
「今の、ニッシーは、ちょろいって…‼
優紀を女(もの)にする為に、必死なのよ‼」
「嫌、もしかしたら、『下着』のフレーズが良かったんじゃないですか?
もしかしたら、想像しているかもですよ、優紀さんっ‼」
「………えっ⁉
止めて、桜子さん…‼」
私は、全身、真っ赤に成って居る事が分かったので、恥ずかしくて、穴が有ったら、入りたい心境だった。
「優紀さん、可愛い…‼」
「………。
もう、桜子さんっ‼」
この場が、居た堪れない私だった。
その間に、滋さんは、LINEを送信していた。
『お昼過ぎかな?』
『了解‼』
ほんと、西門さんは、就いて来るつもりじゃないだろうか?
滋さんと桜子さんは、ニヤニヤ顔で私を見詰めて来て居た。