やっぱり、私は…<つかつく> 22.
<一部の箇所に不快に感じるで有ろう箇所が有ります。
お詫びします。>
<つくしside>
私は、司の拗ねて・いじけて・不貞腐れて居る姿に、驚愕しか無かった。
私は、慌ててしまった。
なんせ、成人式は、明後日なんだから…。
で、私は、司に愛想を振り撒き、司に愛想良く居てもらえる様に、徹していた。
「ねぇ、司…。
司に帰国してもらえた事が、吃驚だったの。
でも、嬉しかったのよ‼」
と、言いながら、私は、司に抱き着いた。
媚びたくないけど…。
今日は、仕方ない。
不貞腐れられる寄り、マシ‼
そうしたら、私の言葉に気を良くした司が、飛んでも無い事を言い出した。
「じゃあ、許す代わりに、『今から、一緒に風呂に入る』で、手を打って遣る‼
如何する、つくし⁉」
私は、悩んだ。
だって、唯じゃ、済まない事は、私だって、熟知している。
だが、私は、譲歩してしまっていた。
「じゃあ、条件が有る。
明後日は、成人式で、エステと着付けが有るの‼
跡、付けない…?」
司は、直ぐには、応えなかった。
<司side>
俺は、直ぐには、応えて遣らなかった。
何の為に、当面の仕事を遣り切って、ババアとの約束の1日早く、帰国したと思ってやがんだ。
何もかも、想定済みで帰国して来てんだよ‼
しかも、目立つ所に付ける物付けて於かなきゃな、意味がねぇんだよ‼
俺とつくしは、婚約してんだ。
その事は、周りのうち(道明寺家)のスタッフは、全て、了承済だっつーの‼
何時まで経っても、庶民感覚の抜けねぇ奴っ‼
そうは思う俺だが、そう言う女だから、俺はつくしに惚れたんだろうが…な。
だから、今日は、“着けねぇ‼”って事で、了承して於いた。
「ああ、分かった。
気を付ける。」
だが、いざと成ったら、俺も分かんねぇがな…。
で、俺とつくしは、一緒にバスルーム入った。
俺は、バスルームに入るなり、つくしを離せなかった。
此処何日間か、エステでボディを磨かれて居るからか…?
年末年始に見た時より、艶っぽく、色艶が良く成っていた。
“ヤベっ‼”って、成って居る俺は、気が急くばかりで、落ち着きが無かったと思う。
つくしが、首を捻りながら、“如何したの?”って、顔付きで、俺を見やがる。
知ってか、つくしさん…よ?
その顔、俺を煽ってるって…⁉
先ず、お前は、そんな事、分かってねぇで俺を見詰めてるんだろうけど…よ⁉
まあ、俺が、お前の姿で、煽られてんだから…。
やっぱ、他の男が居る様な場所じゃ、やべぇよな⁉
やっぱ、着ける物、着けとかなきゃな⁉
後で、つくしに殴られるかも知れねぇが…⁉
そんな事より、『男除け』は、やっぱ、必要だろ⁉
これが、一番の『男除け』に成るんだから…よ。
まあ、つくし、許せぇ~‼
って、事で、俺は、俺の成すが儘につくしを翻弄して遣った。
まあ、目立つ所に2つ程、着けたそれを見たつくしから、かなり、吠えられた。
「ええっ??
司、話しが違うじゃない?
如何するのよ⁉」
「お前が、悪ぃんだよ⁉
俺を煽るから…。
着けなきゃなんねぇ程、お前が可愛いのが悪ぃ‼
『男除け』だ、男除け‼」
「はぁ~??
私に近寄って来る男性は、『司』位でしょ⁉」
俺は、何も、分かってねぇ、恋人に溜息しか出なかった。
「はぁ~⤵。」
で、俺は、次の日も、つくしを離して遣る事は出来ずに居た。
勿論、姉ちゃんとタマからは、呆れられたのは言うまでも無かったが…。