tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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やっぱり、私は…<総優>  24.




<総二郎side>


俺は、お袋に優紀の件を話ししたその日は、茶会が午後から控えていた。


俺は、『亭主』として、背筋を伸ばし、今までと同じ気持ちではなく(面倒臭がらず)、しっかり、務める事だけに、神経を研ぎ澄ましていた。


茶会が終了したその日の夜、俺は、親父に呼び出されていた。


「総二郎、お前、NYで何が有った?
 重鎮達から、総二郎が、次期家元として、茶会に向かう姿勢の違いに驚愕していた。
 また、今までの総二郎の茶の様な味…ではなくて。
 所謂、棘が有る様な味では無く…。
 今までの総二郎の茶の味までが柔らかく変わって居て、今までの総二郎との違い
 に、“何か有ったのか?”と、どの重鎮からも聞かれた。
 “総二郎も、そろそろ、自覚が出て来たのかも知れない。”とは、重鎮達には、言っては
 於いたが…。」
「あいつのお陰かも…な⁉」
「あいつとは…?」
「遊びではなく、俺が本気で、惚れ抜いている女…‼」
「………」


親父は、驚愕していた。
だからだろうか?
親父は、何も、言い返せずに居た様子だった。


だが、俺は、親父に言われた言葉に、“やはりか…⁉”と、思うしか無い様な言葉が、返って来た。


「其のお嬢さんは、何方のお嬢さん何だ?」
「お袋にも、言って有るが…。
 司の婚約者の牧野の幼馴染で親友の女性。」
「何時(いつ)、知り合ったんだ?
 まさか、先日まで言って居たNYで…か?」
「否、高校の頃だ。」
「じゃあ、再会して…か?」
「まあ、そう言う事だな?
 だが、NYに行く前から、俺が、振り向かせてたくて、必死だった女。
 NYに行って、やっと、俺が決意した。
 今までだったら、今の親父の様に、俺には、家柄の良い家庭の娘って…、成るだろ?
 お互い、好きでも、あいつを傷付ける様な事に成るならと、今までは諦めてた。
 けど、再会してみれば、やっぱり、あいつしか、俺には居ねぇって自覚してしまったん
 だ。
 親父が、あいつをダメだと言うなら、早く言ってくれ‼
 次期家元の座を、巧三に譲らなきゃあ、成んねぇからな。」


親父は、俺の発言に、更に、驚愕していた。


「ちょっと、待て⁉
 其処まで、言ってないぞ‼
 取り敢えず、其の女性に会わせなさい。
 話しは、それからだ‼」



で、俺は、優紀に親父とお袋が、会いたがって居る事を伝えた。


優紀は、驚愕していたが、俺の説得に会う事を決心してくれた。



そして、俺の両親に、優紀が会う日が来た。


成人式の3日前、所謂、1月11日の事だった。



<優紀side>


私は、西門さんのご両親に会う為に、西門邸に来ていた。


西門さんが運転する、西門さんの愛車で、西門さんが私の自宅まで迎えに来てくれた。


私が、緊張して居る事を、西門さんは察したのか…?
頻りに、私に聞いてくれた。


「優紀、緊張して居るのか?
 大丈夫か?
 俺が、傍に、就いて居るからな‼」


私は、頷くしか出来ずに居た。



そして、西門さんのご両親と、ご対面と成った。


勿論、手土産持参で…。
手土産は、使用人頭の方に、預けて於いた。


「お初にお目に掛かります。
 松岡優紀と申します。
 宜しくお願い致します。」
「此方こそ、宜しくお願いするよ。」
「優紀さん、私(わたくし)が間違って居たら、許してね。
 もしかして、あなた達が、高校生の頃に、更さんと、ご一緒に、一度、(西門)邸に来
 られてたわよね。」
「はい、そうです。
 その節は、更先輩とご一緒だったとは言え、私まで、お邪魔して、申し訳御座いません
 でした。」
「良いのよ。
 あの時、総二郎から、かなり、酷い事を言われていたと、思って居たけど…?
 もしかして、あの頃からなの?
 あなた方二人は…?」


西門さんが、口を開いた。


「嫌…。
 その頃は、俺が、勝手に、優紀を西門家に入れ込む事を傷付けると、思い込んで、優紀
 を、俺から遠避け様としていた頃だ‼
 今、思えば…。
 俺は、もう、その頃から、優紀に惚れてたのに…な。
 俺自身が俺自身で、気付かねぇ振りにしていた頃だ。」
「其れで、あんなに、自暴自棄に成って居たの?」
「………。
 お袋、気付いて居たのか?」
「当り前でしょ?
 貴方は、私(わたくし)の息子なのよ。
 気付いて当然でしょ‼
 優紀さんの前だから、余り言いたくはないけど…。
 優紀さんも、もう、ご存知でしょ?
 総二郎の馬鹿な遊び…。」
「はい、存じ上げております。」
「優紀さん、総二郎を庇う訳じゃないけど…。
 あの頃の、総二郎は、相当、荒れて居たの。
 私(わたくし)からすれば、総二郎は、無理矢理、あんな変な遊びをしていた様に思っ 
 て居たの?
 それが、もし、私(わたくし)達への当て付けでしていたので有れば、優紀さんには、 
 本当に、申し訳無い事をしてしまったわね。」
「いいえ、そんな事は有りません。
 私も、西門さんの気持ちを理解して居ませんでした。
 それが、あの当時、私達を引き離してしまった要因だったのだとすれば…。
 それは、西門さんと私の責任です。
 家元と家元夫人の責任では有りません。」
「有難う‼
 優紀さん、貴女は、優しい方なのね。」
「………」


私は、返答する事が出来ずに居たのだった。

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