tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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やっぱり、私は…<総優>  25.




<優紀side>


唐突に、家元夫人から聞かれていた。


「優紀さん…。
 確か、優紀さんは、総二郎の一つ違いだったんじゃないのかしら…?」
「はい、そうです。」
「って、事は、今年、成人式…?」
「はい、そうです。」
「振袖のお支度は、もう、決まっていらっしゃるの?」
「はい。
 つくしと私の共通の友人から言われたんですが…。
 友人のお邸(大河原邸)で、お支度出来る様に手配してくれた様で…。
 そちらでお世話に成る事にしました。」
「じゃあ、つくしさんもご一緒なの…?」
「いいえ。
 つくしは、道明寺さんのお母様から、道明寺邸でお支度する様にお話しが有ったそう
 で…。
 道明寺さんのお姉様が帰国して下さるそうです。」
「そうなのね。
 じゃあ、優紀さんが着付ける振袖は、もう、決まって居るのよね?」
「振袖も、初めは、姉の振袖をと考えて居ましたので、姉から、借りる事に成って居たん
 ですが…。
 友人が、“私の振袖を着付けて…。”と、言ってくれたので、お借りする事にしたんで
 す。」
「其れじゃあ、年代物だけど…。
 私(わたくし)が、20歳の時に着付けた振袖は、お嫌かしら?」
「いいえ、飛んでも有りません。」
「そんな風に言ってもらえて嬉しいわ‼
 本当は、西門で、ご用意したい所だけど…。
 お日にちが足りないから、私の振袖を着付けて下さったらと、思ってね。
 西門に嫁いでもらうべき優紀さんが借り物だと…。
 私(わたくし)が嫌なのよ。
 肩身の狭い思いを優紀さんにはさせられないわ‼」
「………」


私は、何も応える事が出来なかった。


私のその様子に気付いた西門さんが、慌てて、家元夫人に話ししてくれた。


「お袋、優紀に押し付けるなよ‼」
「あら、人聞きの悪い事、言わないで頂戴。
 私(わたくし)は、西門に優紀さんが嫁いでくれたら、嬉しいなと思っただけよ‼
 総二郎は、そのおつもりじゃないって事なの?」
「違ぇよ‼
 唯、優紀が、戸惑ってるから…よ。」


私の方を向いて言わないで…。
西門さんっ‼


「あら、優紀さんは、西門に嫁ぎたくないって事…⁉」
「いえ、まだ、私は、大学生ですし…。
 西門さんとのお付き合いは、まだ、始まったばかりですので…。
 先の事は、まだ、何も分からないかと…。
 そう思って居るだけで…。
 嫌だとは思って居ません。」
「そう、じゃあ、良かったわ。
 じゃあ、結婚の件は、決まりね。
 其れと…。
 じゃあ、尚の事、私(わたくし)の振袖を着付けて頂戴‼」
「はい、有難うございます。」
「其れと、お支度は、西門邸でしますから。
 着付けは、私(わたくし)がしますから…ね。
 私(わたくし)ね、着付けの師範も、取ってあるのよ。
 お嫁に来てもらう優紀さんを着付けられるなんて、何て、幸せなのかしら‼」
「宜しくお願い致します。」


で、私は、西門邸で、成人式のお支度をして頂く事に成った。



<総二郎side>


その日は、親父とお袋との話しの後、俺と優紀は、俺の自室に籠っていた。


「優紀、良いのか?
 お袋の言い成りで…。」
「えっ??
 何で…ですか⁉」
「否、それなら、良いんだけど…よ。」
「滋さんに、伝えなきゃいけませんね。」
「ああ、そうだな。」
「はい。
 取り敢えず、LINEに入れますね。」
「ああ。」


俺は、優紀が、心配だった。
お袋に押し切られた形で、成人式の支度の話しに成ってるんだから…よ。



<優紀side>


私は、滋さんにLINEを入れた。


『成人式のお支度を、西門邸で家元夫人がして下さる事に成って…。
 振袖もご用意下さる事に成りました。
 すみません。
 成人式当日は、会場の待ち合わせでお願いします。』
『了解‼
 桜子にも伝えて於くね‼』
『宜しくお願いします。』


滋さんが納得してくれた様で、良かった。


西門さんにも、伝えた。


「西門さん、滋さんが了承してくれました。」
「そうか、良かったな。」



<総二郎side>


俺は、もう一度、優紀に尋ねた。


「ほんとに、(西門)邸での支度で良いんだな?」
「えっ??
 何で…ですか⁉
 如何して、そんな風に聞くんですか?」
「否、大丈夫なら、良いんだ。
 仕方なく、お袋に付き合ってくれるつもりかと思ったから…よ。」
「えっ、そうじゃないつもりだったんですけど…?
 そんな風に思って居たんですか?
 西門さんは…⁉」
「否、ごめんな。」
「………」


優紀は、首を傾げ乍ら、俺を見てる…。


優紀がこんなんだから…。
自分の意見を押し付けるお袋の様な人間には、優紀が良いのかも知れねぇ。


俺は、何も言わず、優紀をソファに押し倒して、kissを施していた。
しかも、徐々に、深くなっていくkissを…。
俺は、優紀に俺からのお礼の意を込めて…。


俺は、優紀に感謝していた。



やっぱり、俺は…。
優紀無しでは、もう、ダメらしいわ‼

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