やっぱり、私は…<つかつく> 29.
<つくしside>
あの成人式の日から数日後、T4で集まる事に成った。
桜子とは、毎日、大学内で会ってはいるが、T4女子会は、かなりご無沙汰だった。
まあ、年末年始・成人式と会って居るので、ご無沙汰感は全く無いのだが…。
集まる成り、桜子が、口火を切って来た。
「成人式後、優紀さんは、大変だったんじゃないんですか?」
優紀は、心底、大変そうに言って居た。
「もう、ほんとだよ~。
もう、大変ってもんじゃなかったよ‼」
「如何したんですか?」
優紀は、言って良いのか、迷っていたみたいだけど…。
話しし出した。
「うん…⁉
西門さんが、あんな情熱家って知らなかった⁉
もっと、クールだと思っていたから…。」
私は優紀の突拍子も無い言い方に、吃驚してしまった。
「えっ??
如何いう意味よ、優紀っ⁉」
「自宅はね…。
SPさんが、常駐して見張って下さって居たから…。
其れも、また、目立っててね…。
私の両親は、“家元と家元夫人が、ご厚意でして下さっているから、有り難い。”って言
うし…。
それは、有り難いんだけど…。
問題は、西門さんなのよね…?」
優紀は、ほんと、うんざり気味の様子だった。
「何々…??
もしかして、優紀…?
例の大学までの送迎って言ってた話し?」
「うん、そう、其れ…。
はぁ~⤵。」
優紀は、本当に困って居る様子だった。
「如何したんですか?」
桜子も、心配気味で聞いて居た。
「噂が横行している間は、仕方ないけど…。
“もう、噂も一段落したみたいだから大丈夫‼”って、言っても…。
“何か有ったらいけないから…。”って…。
未だに、私は、西門邸に住まわせて頂いているし…。
毎朝、西門さんと一緒にリムジンでの通学だし…。」
「「「………」」」
私達 T3は、一言も、口に出来なかった。
何故なら、かなり、西門さんが、優紀を取り込もうとして居るのが、良く分かったからだった。
そして、桜子は、次に、私に白羽の矢を立てて来た。
「先輩は、如何だったんですか?」
「う~ん、私は、家族かな…?」
「「「えっ??」」」
そんな風に、T3で、驚愕する…?
「如何いう意味ですか?」
「もしかして、浮かれてるとか…?」
「優紀、良く、分かったよね?」
「高校生の頃も、そんな事、つくし、言ってた事、無かったっけ…?」
良く、覚えてたね、優紀。
「うん、そうなんだ。
また、何か、浮かれてて…。」
「“玉の輿にでも乗った‼”って、騒いでるとか…?」
「そう何だよね。
私、そんな事、高校生の頃も、言ってた?」
「言ってたよ‼」
そうか、言ってたか?
我が家は、全然、成長して無いね…。
はぁ~⤵。 ←つくしの心の声。
溜息しか出ないわよ。
「大変ですね、先輩っ‼」
「だね…。
はぁ~⤵。」
「先輩、溜息が大き過ぎですよ(笑)‼」
私は、次は、桜子に、白羽の矢を向けた。