露天風呂で【バラバラの果てに】…<ALL CP> 短編①
【恋人時代のF3&T3】
司とつくしが日本出張で一時、帰国して来たので、司&つくし・総二郎&優紀・あきら&桜子のCPで、メープルのラウンジのVIPルームに集まり、飲む事に成った。
類は、フランス支社に勤務の為、離婚していた静と再会した後、密かに、付き合いが、続いているらしい。
そして、類はフランスの為、滋はドバイの為、今回の集まりには、不参加だった。
あきらが、第一声、話し出した。
「何か、久々だよな、このメンツ…⁉」
総二郎&優紀・あきら&桜子は、日本の為、ちょくちょく、集まっていた。
「ああ、そうだな。
俺等は、NYで忙しかったからな…。」
そして、それぞれの近況報告会の様相に成って居た。
桜子は、つくしに聞いて居た。
「先輩、今でも、桜庭コーポレーションの副社長、何ですか?」
つくしは、首を捻りながら、桜子に返答していた。
「うん、そうだよ。
何で…?」
「じゃあ、道明寺さんと、結婚為さっても、桜庭コーポレーションの副社長職のまま何
ですか?」
つくしは、先の事は、分からないとでも、言いたげに、桜子の問いに応えていた。
「婚約はして居るけど…。
今後の事は、何も決まってないの?
一応、進が、桜庭コーポレーションの日本支社に就職して居て、今では、主任職なの。
入社1年目、何だけど…ね。」
「じゃあ、今回の帰国の目的は、道明寺さんのお仕事を手伝うとかじゃなかったんです
ね?
てっきり、そうだと思ってました。」
つくしは、桜子の返答に笑い出した。
F2&T2は、怪訝な顔をしていた。
何故、つくしが、笑い出したかが、分からないのだから、致し方なかった。
「如何したんですか、先輩…?」
「えっ??
ごめん、ごめん。
否ね…(笑)。」
つくしは、笑いを堪えるのに必死に成って居た。
「お兄様が、進もお兄様の“兄弟だ…‼”って、日本支社の社員に公表したもんだから…。
進も、今じゃあ、『桜庭主任』で、通ちゃってね…。
進なんて、“直ぐに返事出来なくて、困ってるよ…。”って、言って来たの。
だから、進まで、“桜庭家の戸籍に入れようか?”って、話しに成ってね…。
進が、慌て出して…。
で、今、お兄様が、説得に当たってるの。」
優紀も、桜子も、展開の凄さに、驚愕していた。
尚も、つくしは、話しし出した。
「だから、お父様が、今回の日本への出張を、私に言って来たの。
進を、“説得して来い‼”って…。
丁度、司も、日本に出張だったらしいし…ね。
で、一緒に帰国したって訳…。
で、この間、牧野家の実家に、久々に帰って居て…ね。
その事を、両親と進に話ししたら、3人共、驚愕しててね。
進が、“前向きに考える。”って、言ってくれたの。
でも、その時の3人の驚愕顔を思い出すと、笑けてくるの。
ほんと、『空いた口が塞がらない』って、状態って言うのか…⁉
進は、お兄様から、何回も打診を受けて居るのに…ね(笑)⁉」
と、言いながら、また、笑い出したつくしだった。
“凄い展開に成って居るんだなぁ~⁉”と、更に、驚愕している優紀と桜子だった。
F3は…。
“進が優秀じゃねぇと、例え、身内でも、1年目からは、主任にしねぇだろうから…。
進を取り込みたい程、進は、優秀なのだろう‼”と、分析していた。
進が、主任に成る時に、つくしから、その事を聞いて居た司は…。
中学生の頃の進を知って居るので、現在の進の状況に、驚愕して居るのは、言うまでも無かった。
そして、話しは、とんでもない方向に向かって居た。
桜子が、急に、話しを振り出した。
「今年の冬は、気温の差が激しいですよね?」
優紀は、寒さに弱い様子だった。
「うん、でも、去年より、寒く感じない?」
「そう何だ?
NYの冬は、物凄く寒いから、寒さには、慣れたかな⁉」
つくしは、『日本の冬』と言うモノ自体、かなり、ご無沙汰なので…。
話しが合わないのは、致し方ないと思う、優紀と桜子だった。
だが、司は、呆れてつくしに言って除けていた。
「つくしは、良く言うよ?
お前は、殆んど、外に出ねぇだろ?」
「まあ、そうとも言うよね(笑)?」
“きゃーきゃー”と、笑い出したつくしだった。
F2&T2は、今日のつくしは、“良く笑うな‼”と、呆れていた。
しかし、司は、つくしが、“酔っ払い出したな‼”と、分析していた。
其処で、桜子から、提案が為された。
「道明寺さんと先輩は、まだ、日本に居られるんですよね?」
つくしが、頷いて見せた。
「だったら、1泊でも良いので、温泉に行きません?
冬景色の温泉って、綺麗らしいんですよ。
特に、露天風呂は…。」
何故か、全員一致で、話しが纏まっていた。
後は、日にちを決めるだけだった。