好きなのに…(続編)<総優> 5.
【恋人 編】
ある日、総二郎は家元…親父に呼び出された。
「何でしょうか?」
「お前は、優紀さんのご両親には、いつ会いに行くつもりなんだ?」
「正直、そこまでまだ、考えていなかった?」
「そんなんでどうする?
松岡家に失礼だろう。」
総二郎もまだ、其処までの考えに至ってなかっただけに戸惑った。
取り敢えず、話しだけは合わせた。
「分かった。
優紀と相談して会って来る。」
「そうしなさい。」
まだ、大学生の俺が、相手の両親に挨拶って、普通、早過ぎないか?
でも、そんな事は言ってられねぇのか。
俺は、もう直ぐ大学を卒業だしな。
優紀に相談して、優紀の両親に会いに行く事になった。
「お初にお目に掛かります。
西門総二郎と、申します。」
「私は優紀の父親で、此れが優紀の母親です。」
優紀の父親、母親、総二郎が挨拶した。
「「「宜しくお願いします。」」」
「先日、総二郎君のご両親がご挨拶に来て下さってね。
挨拶してもらったよ。」
「えっ‼」
総二郎は両親から、何も聞いていなかった。
「知らなかったのかね?」
「はぁ、まあ。………。」
総二郎は何も言えなかった。
「総二郎君の事は、もう、散々、伺っているよ。
優紀を宜しくお願いするよ。
優紀にとって、頼りは総二郎君だけだろうから…。」
親父、優紀のご両親に何を言った?
総二郎は誓った、優紀の未来を含めて…。
「承知致しました。
宜しくお願い致します。」
これで、優紀の両親との顔合わせも終了した。
総二郎と優紀は、両家の許しを得て、恋人として付き合いを謳歌していた。
<2018年6月1日9:00までに、ご覧頂きました読者の皆様、追記・変更しております。
お詫び致します。
追記・変更日時→2018年6月1日9:00>