やっぱり、俺は…<つかつく> 1.
<此方の二次小説、『やっぱり、俺は…<つかつく>』は、『やっぱり、私は…<つかつ
く>』の『side story』に成って居ます。
合わせて、ご覧頂ければ幸いです。
宜しくお願いします。>
<司side>
俺は、あの成人式の一件で、親父にこっ酷く、怒ら(イカら)れた。
俺もそうだったが、総二郎も親から、“浮かれ気味だ‼”と、大目玉を貰ったのは、言うまでも無かったみたいだ。
あの、成人式の一件が有った数日後、ゴシップ誌・新聞記事等ですっぱ抜かれた。
俺は、NYに戻って直ぐ、親父の執務室に呼び出された。
「司、何故、私の執務室に呼び出されたか、分かってるか?」
俺は、大凡の予想は付いていたので、短く返答した。
「ああ。」
「じゃあ、言ってみろ?」
「つくしの成人式の件だろ?」
「分かってる様だな?」
まあ、あれだけ、すっぱ抜かれればな。
分からねぇ方が、普通じゃねぇだろ?
俺は、ババアからも、追及されていた。
「司、本当に如何言う訳なの?
牧野のご両親にも、ご心配をお掛けして…。
本当に、情けないわ‼
ちょっとは、改心したかと思ったのに…。
買い被り過ぎていた様ね?」
「済まない。」
俺は、謝るしかねぇだろ。
つくしの両親の事まで言われたら…。
現に、ババアには、つくしの両親の件では、世話になってしまった訳だし…な。
俺は、ババアには、頭が、上がらねぇ状態だしな。
「男なら、詰めを甘くしない事だな。
此れで良く分かっただろ?」
「まあ…な。」
で、親父から、飛んでもねぇ事を言われた。
「取り敢えず、修一郎とたかしと相談して、日本に帰国して、記者会見に臨む事にした。
お前等 息子も一緒に同席してもらう。
世間様に其処で、きちんと、今回の一件に関して、詫びを入れなさい。
良いな?」
まあ、仕方ねぇか?
そうしねぇと、つくしが、今後、何、言われるか分からねぇからな。
しっかり、詫びを入れますか?
「承知しました。」
俺は、親父とババアに伝えた。
で、道明寺家と西門家と美作家の父親達と俺等 F3が、記者会見に臨む事に成った。
で、記者会見終了後、つくしと会うつもりで居た俺は、プロジェクトの件もあり、時間がタイトだった事から…。
記者会見終了後、直ぐにNYに戻る事に成った。
一応、その事は、つくしには、伝えた。
そしたら、つくしからは…。
「仕事、頑張って‼」と、言われた。
俺は、親父に不服を漏らした事は言うまでも無かった。
が、其処は、親父…。
俺の不服等、容赦なく、木端微塵にされた。
「司、お前の粗相なんだぞ。
誰が、仕出かした事だ。
つくしさんだけじゃなく、牧野の両親にも、迷惑を掛けているんだ。
また、無理をして、今回、つくしさんと会ったとしても、世論からは、“反省して居な
い‼”と、取られる事も有るんだぞ。
此処は、大人しく、NYに戻って、プロジェクトを遂行しろ‼
そして、きちんとした形に成った時に、つくしさんに会いに行きなさい。」
今回は、“親父に従うしかねぇ‼”と、俺は、引き下がった。
“ぜってぇ、プロジェクトは、遂行して見せる‼”と、誓いながら…。
ババアには、ババアとの約束を守ってもらう為にも…。
~~そう、あの日、ババアと交わしたババアとの約束とは…。
「司、貴方、つくしさんの成人式前後、休みが欲しいと、西田に言ったそうね?」
「ああ、日本に帰国したい。」
「そう、じゃあ…。
条件が有るわ。
此れを遣ってもらおうかしら?」
「何だよ…、此れ⁉
此のプロジェクト、ババアのプロジェクトじゃなかったのか?
無理なら、“俺に…⁉”ってか?」
「出来ないと仰るの?」
「出来ねぇ筈、ねぇだろ?」
「じゃあ、宜しくお願いね?」
そして、更に、俺に遣る気を促す様に条件を出して来やがった。
「貴方の誕生日までには、ケリを付けなさい。
その条件を呑むなら、つくしさんの成人式の前後3日間の休みと、貴方の誕生日パー
ティーは、つくしさんを、NYに呼んで上げても宜しくてよ。
但し、パーティーの件は、つくしさんには、黙ってらっしゃい‼
如何かしら?」
「その条件、呑むに決まってんだろ‼
ババア、今言った事、忘れるなよ⁉」
「私(わたくし)が、忘れる筈、無いでしょ。」 ~~
俺は、ぜってぇ、遣り切る事を、更に、誓っていた。