やっぱり、俺は…<つかつく> 2.
<司side>
ババアには、ババアとの約束を守ってもらう為にも…。
“ぜってぇ、プロジェクトは、遂行して見せる‼”と、誓いながら…。
俺は、ぜってぇ、遣り切る事を、更に、誓っていた。
そんな日から、数日が経った頃、つくしが飛んでもねぇ事を言い出した。
『LINE』で、ダチと会いたいと、俺に相談して来た。
今までの、俺なら、即、却下な話だが…。
ここ最近は、つくしも、俺の両親が、俺等の付き合いを反対してねぇって、分かってるからか、素直に俺に相談して来る様に成った。
だから、“無下に、却下が出来ねぇ…。”
俺が居るのも確かだった。
でもよ、敵も、即、却下されると自覚してんのか?
『LINE』で、相談って有りなのか…?
『あのね、成人式で、久々に会った中学時代の友達と会って来たらダメかな?』
『はぁ~??
ダメだ‼
どうせ、男も居るんだろ?』
『居ないよ‼
だって、チムラとアキちゃんだけだもん。』
『ああ、あの騒いでた奴等か?』
『そうそう、その子達。』
騒がしい奴等だったよな…‼
『会うのは、二人だけか?』
『うん、二人と優紀だけ。』
俺は、取り敢えず、保留と言う形を取った。
総二郎と相談する為だ。
『分かった。
日本時間の夜にでも、TELする。
直ぐに取れよ‼』
『うん、分かった。
待ってる。』
松岡が一緒って事は、松岡も、総二郎に確認してんだろ?
つくしの話しじゃあ、今では、松岡は、総二郎の管理下に居るらしいからな‼
で、俺は、総二郎に連絡を入れた。
「よぉ、総二郎‼
お前、聞いたか?」
“何を…だよ?”
総二郎の反応が薄いと感じた。
まだ、松岡から、相談を受けてぇんだな?
「つくしから、連絡が来てよ。
成人式の時に居た、中学ん時のダチと、“会いてぇ‼”って、言われてんだけどよ。
総二郎は、聞いてねぇか?」
“ああ、その事か?
聞いてるよ。”
やっぱ、聞いてんじゃねぇか?
「総二郎は、何て、答えたんだ?」
“『保留』にした。
司は、何て、答えたんだ?”
「総二郎が何て答えたのか?
聞いてからにしようと、まだ、言ってねぇ‼」
“許すのか?”
「“ダチだけだ‼”って、言うしよ。
まあ、つくしは、あの成人式の件で、ダチに迷惑掛けたって思ってんだろうから、埋め
合わせしてんだろうし…よ。
今回は、許して遣ろうかと思ってんだけどよ。」
“司、偉く寛容に成ってねぇか?”
俺は、凄ぇ、心配だっつーの‼
「そう言う訳じゃねぇよ‼
SPは付けるつもりだしよ…。
心配なのは、違いねぇから…よ。」
“まあ、そうだろうな?
司は、離れてる分、心配だよな?”
「ああ、間違いねぇ‼
じゃあ、総二郎、如何するよ?
今回は、許して遣るか?」
“そうだな。
そうするか?”
俺は、一応、総二郎にけじめの部分を、如何するか相談した。
「総二郎、一応、確認するが…?
松岡には、何て、許すつもりだ?」
“司は、如何するよ?”
当り前ぇな事だが、約束させるに決まってる。
「つくしには、約束させるつもりだ‼
約束しねぇなら、行かせねぇつもりだ‼」
“だな。
司は、何を約束させるつもりだ?
牧野と優紀には、同じ事を伝える方が良いだろ?
どっちにしても、司と俺で、話し合いを持ってる事は、分かってるだろうし…よ。”
「そうだな。
先ずは…。
『第1にSPは付ける。
男に誘われても、誘いに乗るな‼
油断をするな‼
いつも、緊張感を持て‼
酒を飲むのは、1杯だけ。
遅くとも夜は10時には、帰宅。
朝は、10時以降なら、何時からでも、行って来て良い。』
まあ、こんな所か?」
総二郎も、納得してくれた、みてぇだった。
“そうだな。
分かった。
俺も、優紀には、同じ条件で伝える。
牧野の帰りは、如何すんだ?
俺は、優紀を迎えに行くが…?”
「SPには、迎えに行く様、伝える。」
“了解‼
じゃあ、まあ、そう言う事で…。”
で、俺と総二郎は、今回の件は、許して遣る事にした。
けど、抑える所は、きちんと、つくしに約束させるつもりなのは、言うまでもねぇが…。