Valentine party【従兄妹物語】…<F4&恭二>・<T4&静> 番外編④
【F4&恭二の会話…。】
其処で、あきらは、桜子が、何か、企んで居る様な気がしてならない訳を、F3&恭二に話しして聞かせていた。
F3は、“桜子(三条)なら有り得るな‼”と、思うも…。
恭二は、驚愕して居る様子だった。
あきらは、自分自身が愛する彼女の事を悪くは言いたくないが…。
この際、“仕方ない‼”と、恭二に話ししていたあきらだった。
「桜子は、『策士』何ですよ‼
T4の頭脳犯っ‼
T3を動かすのは、桜子には、お手の物、何ですよ‼
でも、しっかり者で…。
桜子が、信頼出来る人間には、とことん尽くす女ですが…ね。」
類は、あきらを揶揄し始めた。
「何々、あきら…⁉
自分の彼女の自慢も、しっかり入れてるじゃん‼」
「煩ぇよ~、類‼」
あきらは、類を睨め付けて、反論する事は、忘れなかった。
取り敢えず、F4&恭二は、2月14日の件は、警戒する事にしていた。
しかし、桜子には、あきらが如何出て来るかも…。
しっかり、理解しての行動だったのは、言うまでも無かった。
【2月10日、T4&静の会話…。】
実は、まだ、桜子の作戦の話しには続きが有ったのだった。
桜子は、話しを続けた。
「で、『chocolate』だけだと、芸がないでしょ?
だから…。
此の小瓶の登場、何ですよ‼」
T3&静は、可愛らしい形(水差しの小型版の様な形に可愛らしい形の蓋が付いてる)の透明の『pink』色の小瓶に、興味を示していた。
「「「「可愛らしい‼」」」」
更に、滋は、興奮気味に、桜子に聞いて来た。
「さっきから、其の小瓶、気に成って居たのよね‼
何、其の小瓶…⁉
何が、入ってるの?」
桜子は、にやけ気味に、ニコっと、笑って、話しを続けた。
「此の小瓶に入って居るのは…。
『媚薬』、何です。
でも、唯の媚薬じゃないですよ‼
ちょっと…ね⁉
変わってるんですよ、此の媚薬…。」
桜子は、態と、T3&静が、興味を示す様に、言って来ていた。
滋は、早く知りたくて、桜子を急かす様に聞いて居た。
「何の…⁉
そろそろ、はっきり言おうよ‼」
桜子も、“焦らすのは、此処までか…⁉”と、思い、伝える事にした。
唯、説明は必要だろうと、思って居た。
「先輩と優紀さんは、いつも、仰っていますよね?
道明寺さんと西門さんの『野獣振り』…。」
つくしと優紀は、名前を呼ばれた事で、桜子が、何を企んでいるのか、気に成って仕方なかった。
つくしと優紀は、お互い顔を見合わせて、話ししていた。
「まあ…ね。」
「そうですね。」
桜子は、此処からが、本題と言わんばかりに言って除けて来た。
「此の小瓶に入っている媚薬は…?
アルコール類に1滴入れるだけで…。
普段、野獣の男性は、身体が火照り出し、いつもより、頭の回転が、鈍って来るんで
すよ‼
だから、思考能力が、やや衰える傾向にあるんです。
でも、寝れば、また、元に戻ります。
で、普段、『野獣』じゃない方は、身体が火照り出し、思考能力が、いつもと違う方向
に向かう傾向にあるんです。
所謂、『野獣振りを発揮する傾向にある』という訳です。
でも、寝れば、また、元に戻ります。」
T3&静は、驚愕だった。
桜子は、話しを進めた。
「だから、『chocolate』は、シンプルで…。
でも、アルコール類は、『Hot wine』にして、此の媚薬を1滴垂らして、F4&恭二さ
んに出すんです。
勿論、ワインは、極上ワインですよ‼
実は、今年の『Valentineday』の日って、『仏滅』らしいんですよ。
だから…ね?
“悪戯心で…。”って事で。
如何ですか?」
桜子は、更に、つくしと優紀の方を向いて、話しを続けた。
「多分ですけど…。
道明寺さんと西門さんなら、『Valentineday』の日は、何か企んでると思いますよ‼
しかも、寝かせてもらえない方向に…。
だから、いつもと違う思考で居てもらうのには、丁度、良いんじゃないですか?
此の『仏滅』の日を利用するのも…。
偶には、ゆっくりしたい日も有るでしょ?」
つくしも、優紀も、納得では有ったが…。
何か、腑に落ちずに居たのだった。
「まあ…ね。」
「まあ、そうですけど…?」
桜子は、滋と静にも、同意を求めていた。
「滋さん、静さんは、如何ですか?
遣って見られませんか?」
滋は、興味深々だったので、同意する気で居た。